
目次
乾燥肌の症状と原因
人間の肌は、表皮(ひょうひ)、真皮(しんぴ)、皮下脂肪(ひかしぼう)など、いくつかの層からできています。
これらの層の中で最も外側にあるのが角質層(かくしつそう)と呼ばれるものです。
角質層は約0.02㎜と、とても薄い層で、肌を保湿したり、刺激から保護したりする働きがあります。
角質層には通常20%程度の水分が含まれているのですが、乾燥肌の人の角質層は水分が10%以下に低下していると言われています。
特に、乾燥肌は冬場に多く発生しています。
冬は空気が乾燥するため、肌表面の水分が奪われてしまい、乾燥した状態になりがちです。
また、人間の体は気温が低下すると体温を保つために、皮膚の表面にある血管を収縮させて、血液の流れを少なくしようとします。
血液の循環が悪くなることで、肌を健康に保つ成分がすみずみまで行き渡らなくなり、肌の内側からも乾燥が起こるのです。
皮膚が乾燥すると、表面に浅いひび割れが起こります。すると水分が蒸発しやすくなるため、肌はさらに乾燥していきます。
皮膚が乾燥すると痒みを感じることが多いのですが、これはひび割れた部分からアレルゲンや細菌などが侵入したり、外からの刺激に対して抵抗が弱くなったりすることで起こります。
普段からはじめられる乾燥肌の治し方
日常生活編
乾燥肌の治し方として、とても重要なのが日常生活を見直すことです。まず、暖房の使い方には注意が必要です。
エアコンやストーブを使いすぎると、皮膚から水分がどんどん蒸発してしまい乾燥肌を悪化させることがあります。
保温性の高い衣類を身に着け、暖房は必要最低限の使用で済ませましょう。
暖房を使う際は、加湿器を併用してください。乾燥肌対策には室内の湿度を60%程度に保つと良いと言われています。
ストレスを溜めるのも良くありません。
強いストレスを感じると、エストロゲンという、肌に潤いをあたる作用のある女性ホルモンの分泌が減少してしまいます。
また、睡眠不足は美容の大敵です。
夜更かしした翌日は肌の調子が良くない、という経験をしたことがある人は多いのではないでしょうか?
肌の細胞分裂は眠っている間に行われるのですが、細胞分裂と同時に肌の潤いを保つ成分であるセラミドが生成されるのです。
ストレスをため込まず、規則正しい生活をすることが乾燥肌の改善へとつながります。
入浴編
乾燥肌に悩む人の中には、間違った入浴の仕方をしている人が多いようです。
まず、身体を洗う時にナイロンタオルを使うのはNGです。
タオルを使うのであれば素材は麻か綿のものを選び、ゴシゴシこするのではなく優しく撫でるように洗いましょう。乾燥がひどい場合はタオルを使わず手で洗うのも良いでしょう。
熱すぎるお湯につかるのも良くありません。38~40℃くらいのぬるめのお湯につかるようにしましょう。
また、長くお湯につかる方がより保湿されると考えがちですが、人が本来持っている潤いを保つ成分が流れ出てしまいますので、湯船につかるのは10分程度を目安にしましょう。
お風呂からあがったらすぐに保湿ケアをすることもとても大切です。入浴後5分以内にはスキンケアを行いましょう。
最近は保湿効果のある入浴剤やボディーソープなどもありますので試してみるのも良いでしょう。
食生活編
乾燥肌を治すには、食生活を見直すことも大切です。
乾燥肌対策に良い栄養素として、タンパク質・オメガ3系脂肪酸・ビタミンAなどが挙げられます。
タンパク質は細胞を作るもととなるもので、肌の細胞分裂を活性化させる働きがあります。タンパク質は肉や卵、大豆などに豊富に含まれます。
オメガ3系脂肪酸には肌の潤いを保つために必要なセラミドを生成する働きがあります。オメガ3系脂肪酸はイワシやサバといった青魚に多く含まれています。
ビタミンAには抗酸化作用があり、肌のターンオーバーを正常にする働きがあります。ビタミンAは卵の黄身、緑黄色野菜、レバーなどに多く含まれます。
上記の食材を、日ごろから意識して摂取することが大切です。
乾燥肌を治すための正しいスキンケア法
乾燥肌を治すためには正しい方法でスキンケアを行う必要があります。
洗顔方法
まずは洗顔ですが、洗い過ぎには注意しましょう。肌を清潔に保つのは大切なことですが、必要な油分まで洗い流してしまうと乾燥が悪化するケースがあります。
また、洗顔する際のお湯の温度が高すぎると、同様に油分が流されてしまいますので水かぬるま湯での洗顔を心掛けてください。
洗顔後はタオルを軽く顔にあてて水分を取り、すぐに保湿ケアをしましょう。
保湿ケア
乾燥肌対策でとても重要なのが保湿ケアです。
使用する化粧品は、セラミド、プラセンタ、ヒアルロン酸、エラスチン、コラーゲンなどの保湿成分が配合されたものを選ぶようにしましょう。
まずは化粧水ですが、コットンやハンドプッシュでしっかりと潤いを与えてください。
そのあとはクリームや乳液に配合されている油分で肌の表面に蓋をして、水分が逃げないようにします。
保湿力は乳液よりもクリームの方が高いので、よりしっかりしたケアをしたい場合はクリームを選ぶと良いでしょう。
乾燥がひどい場合は、乳液の後にさらにクリームを塗ると高い保湿効果が期待できます。
紫外線対策
乾燥肌を治すためには、紫外線対策も重要です。シミの大敵の紫外線ですが、多く浴びると皮膚の乾燥も引き起こしてしまう<からです。
夏はしっかりと紫外線対策をしているけれど冬は何もしていない、という人は多いのではないでしょうか?
冬場でも外出の際は日焼け止めクリームを塗るなどして、紫外線対策を行いましょう。
放っておくと怖い乾燥肌のゆくえ…
肌が乾燥していると感じていても「季節のせいだから仕方ない」、「そのうち良くなる」などといって放っておいてはいませんか?
乾燥肌を放置すると、乾燥性皮膚炎につながるケースが多々あります。
乾燥性皮膚炎とは、乾燥によって角質層が剥がれ落ちてしまい、炎症を起こした皮膚の状態をいいます。皮膚表面にひび割れが出来たり、粉をふいたような状態になったります。
強い痒みを伴いますが、掻けば掻くほど症状は悪化していまい、日常生活に影響を及ぼすことも珍しくありません。
乾燥性皮膚炎が起きている時の肌の健康状態は良いとは言えず、少しの刺激にも敏感になってしまいますし、細菌などが繁殖しやすいため感染症を引き起こすこともあります。
また、皮膚を掻き壊してしまうと、皮膚が固くなったり、湿疹が出たりするなど、悪化の一途をたどるケースもあります。
乾燥肌を放っておいてしまい、乾燥性皮膚炎にまで進行してしまうとセルフケアだけではなかなか良くならず皮膚科などに通わなければいけなくなることもあります。
たかが皮膚の乾燥と軽く考えず、日ごろのケアをしっかりと行うことが大切だといえるでしょう。

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