アトピーと漢方~西洋医学との違い・正しい漢方の使い方~

       
     
       

目次

アトピー性皮膚炎の2つのタイプ

アトピー性皮膚炎の治療には漢方が利用されることがあります。

漢方の考え方ではアトピー性皮膚炎は2つのタイプがあり、それぞれ「乾燥タイプ」「湿潤タイプ」と言います。

・乾燥タイプの特徴
皮膚がカサカサで水分・油分が足りておらず、粉をふくぐらい乾燥している人もいます。触るとガサガサしていたり、表面がサメ肌になっていたりするのも特徴です。

・湿潤タイプ
常にじくじくしていて乾くことがなく、生傷のように液体が出てくることがあるタイプです。慢性化して掻き壊すこともあり、炎症が治りづらいのが特徴です。

この2つのどちらか一方に分類されるわけではなく、人によっては湿潤タイプと乾燥タイプが混合した症状になる人もいます。

共通しているのは、どちらも皮膚が「炎症」を起こした状態であること。皮膚のバリア機能が弱い人、アレルギー体質の人にアトピー性皮膚炎が現れます。

代表的な症状と原因

アトピー性皮膚炎の代表的な症状は、「かゆみ」と「湿疹」です。

いつまでも引かないかゆみに悩まされた人も多いのではないでしょうか。特にかゆみや湿疹が出やすいのは膝の裏側やひじ、首、耳の周りなど。

乾燥して痒いだけの人、湿疹ができて盛り上がり浸出液が出る人など、症状には差がありますが、共通しているのはかゆみや湿疹が「繰り返し」できること。

また、アトピーの原因は体質や皮膚の保湿成分不足、雑菌の繁殖による刺激などさまざまです。

ホルモンバランスも関係していると言われており、免疫異常や強いストレスがホルモンバランスを崩し、アトピーにつながることもありえます。アレルゲン(ハウスダストや花粉など)でアレルギー反応を起こしていることも。

これらの原因をどれか一つに特定することは難しく、環境・体質面の改善は欠かせません。

薬は症状を抑えるだけですので、根本的な体質改善を視野に入れた治療が必須と言ってよいでしょう。

アトピー性皮膚炎の治療方法

皮膚科による標準治療

アトピー性皮膚炎の皮膚科での治療は、ステロイド外用薬や抗ヒスタミン薬など、薬を使った治療が標準です。

薬の役割は、炎症をおさえアレルギー反応を抑制すること。炎症を抑えることができれば、つらいかゆみも収まり、気分的にもずいぶん楽になるものです。

ただし、ステロイドは炎症を抑えるだけのものですので、根本的な治療は難しく、効果が出やすい反面、副作用があるというデメリットもあります。

薬の使い方は医師の指示を守っていれば間違いありませんが、あくまでも炎症を抑えるためのもの、対処療法であることは頭に入れておいてください。

西洋医学と漢方の違い

漢方・東洋医学では、アトピーに限らずすべての病気を心と体のバランスや体の「熱」と「冷え」のバランスで診断します。

アトピーも心と体のバランスや熱・冷えのバランスが崩れることによって起きたものと考え、そのバランスを整えることが大切と考えます。そのために活用していくのが「漢方薬」です。

バランス改善=体質改善であり、漢方薬はその人の体質や漢方医学でいうところの「気」の流れが良くなり、体が温まるような漢方を処方されます。

体質改善は自然治癒力の向上でもあり、アトピー以外の病気を防ぐため、改善するためにも役立つと言ってよいでしょう。

漢方薬は西洋医学と違って即効性がないため、日ごろのかゆみがひどい人は漢方と薬を併用する人もたくさんいます。

症状の改善と体質改善を、西洋医学・漢方医学の両面から行い、アトピー性皮膚炎の完治を目指す。そんなバランスのとれた治療が理想ではないでしょうか。

アトピー性皮膚炎の漢方治療

アトピー性皮膚炎に処方される漢方

漢方薬は効き目が出づらく体質改善が主な目的と紹介しましたが、漢方薬にも種類があります。

漢方薬の種類は「上・中・下」で分けられ、長期的な体質改善を目指すのが上薬、即効性があるのが下薬、その中間が中薬です。このうちアトピーの体質改善に使用されるのは主に上薬です。

皮膚が乾いてカサカサになり、乾燥が強いタイプには

白虎加人参湯(ビャッコカニンジントウ)
越婢加朮湯(エッピカジュツトウ)

じくじくしていて湿った湿疹ができるタイプには

黄連解毒湯(オウレンゲドクトウ)
消風散(ショウフウサン)

などが処方されます。

漢方はその人の体質、症状に合わせて処方されるため、どれか一つというわけではありません。人によって特定の漢方が合わない場合がありますので、その時は使用する漢方を変更します。

また、漢方は飲み薬だけではなく塗り薬も処方されます。

「紫紺(しこん)」と「当帰(とうき)」という生薬を含んだ「紫雲膏(しうんこう)」は複数メーカーから発売されている代表的な塗り薬です。

こういった漢方の飲み薬・塗り薬は子供にも有効ですので、気になるお子様のアトピーに漢方を利用してもよいでしょう。

ステロイドを使いたくないという親御さんも多く、子供の漢方利用は決して少なくありません。医師に相談して漢方を処方してもらうか、漢方専門の薬局で処方してもらいましょう。

アトピー体質改善のための生活習慣

環境要因から体質改善

アトピーは前述したように、原因を特定するのが困難な病気です。

体質だけが原因と考える人もいますが、環境要因から改善していくことも大切なのです。

ダニやほこりのアレルゲンを遠ざけることも体質改善に欠かせませんので、アトピーに悩む人は病院に通うだけではなく、身の回りの環境を整えることも並行して行います。

部屋をきれいにしておくことはもちろん、ふとんを干してシーツをこまめに変え、アトピーが起こりづらい環境にしていきましょう。

子供の場合はまだ自分で身の回りのことができませんので、親が注意しておき、体に触れるものすべてを肌に優しい状態にしておきます。

体全体にアトピーの症状がある場合は洋服やボディーソープなど外部要因にも注意しておきましょう。

薬と漢方、どちらが効果的?

皮膚科で処方されるステロイドや抗ヒスタミン薬は、症状を抑えるのに非常に効果があるものの、長く服用できるとは限りません。

また、子供のアトピーにステロイドを多用するのを嫌う親御さんがいるのも事実です。

やはり「アトピー性皮膚炎の症状が全く出ない状態にしたい」「アトピー性皮膚炎を完治させたい」というのが親御さんやアトピー性皮膚炎の人の本音ではないでしょうか。

そのため、前述した通り西洋医学で処方されている薬だけではなく、漢方の利用や環境要因の改善を必ず並行して行うことが大切です。

原因がはっきり特定できないのがアトピー性皮膚炎の厄介なところでもあります。あらゆる可能性を考え、幅広く対処しながら改善していきましょう。

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監修 株式会社 美建漢方研究所
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