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吹き出物(ニキビ)って病気? 病院に行ってもいいの?

治らないニキビを治したい時、皮膚科で相談してみましょう
吹き出物(ニキビ)は誰しもが通る道で、出来てしまうと気にはなるものの、放っておくか、多くの人は自分なりに考えられることで治そうとします。
ですが、いくら顔を清潔にしても、ニキビ用の化粧品を使っても治らない時があります。
そんな時には「病院の皮膚科に頼る」ことをオススメします。
吹き出物は尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう)という皮膚の病気です。
吹き出物は非炎症性の面皰(ニキビ)を特徴とするものと、炎症性の丘疹(きゅうしん)や膿疱(のうほう)などを特徴とするものがあります。
ニキビとは“毛包内に皮脂の栓が詰まった状態”で、皮脂を出すだけであれば比較的容易に行えますが、丘疹は“直径1cm未満の皮膚が盛り上がったもの”で、膿疱は中身が膿で粘性があるものになります。
膿疱は細菌などの感染によって悪化し、炎症をおこしている状態になるため、簡単に治りにくい症状です。
これらの症状が、どれくらいの量発生しているかによって重症度が分類されます。
<吹き出物(ニキビ) 重症度レベル目安>
- 軽症:顔半分に炎症性のニキビが5個以下
- 中等度:顔半分に炎症性のニキビが6個以上20個以下
- 重症:顔半分に炎症性のニキビが21個以上50個以下
- 最重症:顔半分に炎症性のニキビが51個以上
軽症は一時的な症状の場合もあり、生活習慣の改善や化粧品の変更などでも改善される場合がありますが、中等度以上に悪化している場合は、少しでも早く炎症を物理的に抑えるほうが回復が早いため、医療機関を受診することをオススメします。
現在、「ニキビのために皮膚科の診療を受けようとする人は、皮膚科に通う全体の10%にも満たない」と言われています。
ですが、軽症だから病院を受診するのは・・・と躊躇(ちゅうちょ)する必要はありません。
1個でもニキビができれば気になるものです。
人によっては1個ニキビができても皮膚科に通って、薬をもらって悪化を防ぐ人もいます。
ニキビ痕の予防にもなりますので、気になる人は悩まず皮膚科で相談をしてみましょう。
皮膚科の診察はどんなことをするの?行きにくくない?

病院での治療は腰が引けてしまう人も多いようです
出来てしまった吹き出物を治そうと自分で気をつけようとしても、悪化してしまった吹き出物はそんなにすぐには治りません。
病院ときいただけで腰が重くなってしまう人は少なくありません。
「病院で痛い思いをしたりしない?」など、皮膚科に行ったことがない人は、悪い想像が先走って行くのを止めてしまう人も。
おおまかに皮膚科での診察はこのような順番になります。
- 問診
- 検査
- 処置
- アドバイス
- 薬の処方
皮脂が詰まっただけのニキビの状態の時には、面ぽう圧出療法で詰まった皮脂を外に押しだしたり、イオウ製剤外用をニキビに綿棒などで塗布し皮脂を取りやすくしたり、ケミカルピーリングや漢方処方などが主になります。
炎症がある場合は、上記の処置に加えて、抗菌薬を外用・内服を併用したり、ステロイド局所注射、ケミカルピーリング、手術、レーザー治療などが検討されます。
痛いことが怖いという場合でも、面ぽう圧出療法やステロイド局所注射はさほど時間はかからず、痛みも強くはありません。
ケミカルピーリングやレーザー治療などは、術後の保護が大切ですが、指示を守れば、ニキビ改善だけでなくニキビ痕の改善にも効果がありますので、取り入れる価値はあるでしょう。
重症度が高く、手術まで必要な場合は、効果はどのように出るのか、自分が納得いく手段かを見極めてから治療を進めていきましょう。
その際、治療を始めたら中途半端に自己判断でやめないことが大切です。
吹き出物にいい処方薬や治療~保険適用対象は?

皮膚科で診断を受ければ、市販の薬よりも的確な処方をしてもらえます
吹き出物(ニキビ)は皮膚科での診療で、内服治療や外用治療、面ぽう圧出、抗炎症の注射など、処置は患部を診て相談のもと行われ、保険が適用されます。
ただし医療機関だからといって、美容整形などは保険が適用されないものがあります。
保険がきくのときかないのとでは料金に大きな違いが出るので、保険が適用される方法があるということを覚えておきましょう。
<保険適用の吹き出物治療法>
【塗り薬】
- 外用過酸化ベンゾイル製剤
- 外用レチノイド
- 外用過酸化ベンゾイル+抗菌薬配合剤
- 外用過酸化ベンゾイル+レチノイド配合剤
- ディフェリンゲル(アダパレン)
- 外用イオウ製剤
- 抗菌薬
【飲み薬】
- 漢方薬
- 抗菌薬
【処置】
- 面ぽう(コメド)圧出
<保険適用外の吹き出物治療法>
- ケミカルピーリング
- 経口避妊薬
- 抗男性ホルモン薬
- 光線療法
- レーザー治療
- トレチノイン(レチノイン酸)
ちなみに、最近では、治りにくい吹き出物対策として、『漢方治療』の人気が高まっています。
それは、“抗生物質ほどの体への負担がなく、ニキビ以外にも体によい体質改善にもつながる手段だから”なのですが、人によっては合う合わないがあるため、二週間程度継続して様子を見て、効果があるかどうかの診断を受けることが多いようです。
自然のものを使い、長期的に服用しても安全性が高い漢方は、内服としても外用としても安心な方法といえます。
医師を通さず薬局で自己判断で購入するよりも、皮膚科を通せば保険が適用されて経済的に負担が軽くなりますし、自分に合った種類を選んでもらえるため、漢方を取り入れたい人は一度相談をしてみるといいでしょう。
吹き出物治療中の毎日のスキンケアや注意事項

吹き出物がある時、治療のサポートができるスキンケアをしましょう
病院に通って適切な処置をしている間、スキンケア法によってはお肌に負担をかけてしまうことがあります。
医師の判断に従って、皮膚疾患の箇所は化粧水を避けて塗り薬を塗布するなど、必ずアドバイスに従いましょう。
吹き出物がある場合でも、肌は適度に保湿がされていないと改善が早まりません。
そこで、保湿がしっかりしているもので、かつニキビ肌にも推奨されているものを選ぶことをオススメします。
ただし油分が高いものは毛穴を防ぐことでニキビが悪化する逆効果となる場合がありますので、ニキビができている間は使用を避けたほうが無難です。
また、ニキビには絶対に手で触れないようにし、洗顔時なども、ゴシゴシとこすって洗うことは厳禁です。
きちんとその日のメイク汚れやホコリ、皮脂などを清潔に落とす必要はありますが、肌の上で摩擦をおこしてまで洗おうとすることは悪化の原因となりますのでやめましょう。

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