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あぶらとり紙の減りが異常に早い脂性肌(オイリー肌)

あぶらとり紙使ってますか?
あぶらとり紙、持ち歩いていますか?
ある美容部員さんの話によると、脂性肌(オイリー肌)で悩んでいる人の女性の中で、10代の思春期の女の子の方が、成人女性よりもあぶらとり紙を携帯している率が高いそうです。
逆に成人になると皮脂が若い頃よりも減ってきて、お化粧をする人が増え、メイクの性能に皮脂を抑える効果があるなど、あぶらとり紙でしっかり取る機会も減ってきているのかもしれないという話でした。
成人女性はテカってきたときに、ティッシュやハンカチで少し抑える程度にしたり、パウダーをはたいて対応する人が増えてきているとのこと。
私自身も心当たりがありますが、若い頃は皮脂が出やすい年齢ということもあり、一日に何回もあぶらとり紙を使って皮脂を取っていました。
鼻の頭がテカってきたなぁと感じた時に、あぶらとり紙をあてると、あっという間に油で透明になるのが面白く、取れば取れるほど、なんとなく達成感があるような、すっきりした気持ちにもなっていました。
でも皮脂が常に過剰に出ている状態も肌にとってはよくない状態なのですが、あぶらとり紙で徹底的に取る行為も実は間違いなのです。
とはいえ、顔の表面に分厚い皮脂膜が出てくる状態は、決して清潔感があるとは言えません。
このような皮脂が常に多い肌のことを「脂性肌」または「オイリー肌」と呼んでいます。
実は間違っていた、“油を取りすぎ”のスキンケア

間違ったケア
あぶらとり紙を大量に使うことはもちろん、一日何回も洗顔すること、皮脂腺を無理矢理剥がし取っている人、指や爪で押して皮脂腺を抜いている人・・・。
どれもかなりやり過ぎのケアです。
皮脂は時間が経つと汗などと混ざり酸化し、お肌への刺激になっていきますので、過剰分の皮脂はないほうが理想的です。
酸化した状態の皮脂が長く肌に留まると、シミやシワ、毛穴の開きなどの老化の原因にもつながりますので、別の側面では酸化しそうな皮脂を取り去るこまめなケアは必要ともいえるのです。
しかし“取りすぎてしまう”のは美肌ケアとはいえません。
なぜなら、皮脂は肌を保護するのに必要な役割も担っているので、完全になくなってはいけないからです。
また、何度もあぶらとり紙を使って脂がなくなるほど取りすぎることだけが問題ではなく、あぶらとり紙で肌をこするように拭いて摩擦をおこしたり、肌をたたくように使うことも肌への負担になりますので、絶対に避けてください。
最近ではアレルギーの人が増えてきたこともあり、ティッシュも高級路線の物が開発されていますよね。
これらのお値段が高いティッシュは何度鼻をかんでも摩擦がおきないようなやわらかい繊維で作られていて、肌に触れるときに優しいさわり心地になっています。
このような機能性の高いティッシュを使ったり、高密度の繊維で作られたあぶらとり紙などはお肌に負担がかかりにくくできています。
軽くおさえるだけでも余分な皮脂を吸い取り、肌に触れても刺激が少ない物をご利用になることをおすすめします。
全く無くては困る“皮脂”の役割を理解しましょう

皮脂の液体と固体の違いって?
皮脂が全くないと、肌に必要な水分をとどめておくことができません。
“皮脂”というのは液体と固体の状態があります。
「え、顔の上は拭き取れるんだから液体でしょ?」
と思われるかもしれませんが、“拭き取れる部分が液体”で、固体部分は肌をうっすらと覆うロウのようなもので構成されています。
皮脂を出す皮脂腺は手のひら、足の裏を除いた全身にあり、頭皮、顔は特に多く皮脂が出る箇所になります。
そして固体部分が肌を外界からの刺激から守っています。
<皮脂の三大役割>
皮脂には大きく三つの役割があります。
・保湿
・保護
・抗菌
まず「保湿」は、肌の水分が蒸発しないように、水分よりも外側の皮膚に皮脂膜を張っている状態です。
次に「保護」は、この膜を張った状態により、ホコリやウイルス、紫外線などの刺激から肌を守ります。
そして意外にも「抗菌」。
気をつけたほうがいいのは、皮脂が多すぎる状態だと、ニキビの元になるアクネ菌が繁殖しやすくなるのも皮脂の中です。
ただし、健康的な状態であれば、皮脂膜があることで肌が弱酸性となり、肌の常在菌のバランスが保たれ、ウイルスが増えないようにしてくれます。
さらに美肌の面でも、ほどほどの皮脂がのっている状態のほうが、肌にツヤが出て若々しく見える上に、化粧ノリもよくなります。
なぜ皮脂が過剰に出ているのに、乳液やクリームの油分が必要なの?

クリームや乳液は美容に必須です
化粧水のあとに、乳液やクリームを使っていますか?
もしかしたらベタベタする感じが嫌で、化粧水だけ、という人も脂性肌の人にはたくさんいるのではないでしょうか。
肌を守るべき皮脂を全部取り除いてしまうと、お肌が緊急事態として、皮脂を一気に出そうと肌に指令を出します。
皮脂を落とすケアの後は当然水分や油分が不足している状態ですので、このまま長時間ほったらかしにしていると、先ほどお話した皮脂が一気に出やすい環境になります。
せっかく清潔にするためにしっかり洗顔していても、皮脂の過剰な分泌につながって逆効果になっては意味がありません。
しかし一日過ごした肌はホコリ、汗、ファンデーションなどが混じって酸化が始まり、汚れのある皮脂となっているため、クレンジングや洗顔は必須です。
皮脂は水分が不足していても、油分が不足していても過剰に出やすくなります。
そのため、水分・油分を洗顔後にしっかりと補給する必要があります。
まず保湿力の高い化粧水で水分を肌にしっかり浸透させ、その水分が逃げないように、乳液やクリームで擬似的な皮脂膜を作ります。
肌に合ったバランスで油分の膜を張ってあげることで、自分から過剰な皮脂を出す必要がなく、脂性肌(オイリー肌)を予防することにつながるのです。
皮脂の過剰分泌している人の乳液・クリームを使うコツ

化粧水の水分を乳液、クリームで保護
誰にでも健康的な皮脂バランスがあります。見るからに過剰な皮脂量になっている肌は、肌トラブルや老化につながりやすい状態です。
スキンケア法を変えても、最初のうちは体質的に皮脂がたくさん出てくるかもしれませんが、それは長い間蓄積された環境に対応した肌状態だからです。
特に「オイリースキンだからべたつく化粧品は使わない」と乳液やクリームを避けて来た人は、最初はよけいにべたつくのでは無いかと不安を感じるかもしれません。
化粧品の適量も人によって微差がありますので、少しずつなじませて確かめていき、様子を見ていきましょう。
【水分を逃がさないための乳液・クリームはとても大切】だということを忘れてはいけないポイントです。
テクスチャーとしては乳液のほうが肌にはなじみやすいですが、クリームのほうが油分が高くしっかり肌に密着するため、体調や季節の変化に合わせて使い分け、うまく利用していきましょう。

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