
目次
原因も2つ? 肌荒れとニキビのダブルパンチ
肌荒れは憂うつに、ニキビができればブルーな気分になってしまうもの。
一つだけでも落ち込んでしまうというのに、もしも肌荒れとニキビにダブルで悩まされたら!?
考えるだけでも気が滅入りそうですが、肌荒れとニキビに同時に直面するということは決して珍しいことではなく、むしろよくあるケースといってよいかもしれません。
そんな事態に陥れば半ばパニック! 荒れたお肌のケアとニキビ対策を並行するだなんてと頭を抱えてしまう人も少なくないことでしょう。
肌荒れを改善するためのスキンケアとニキビ対策のケアとでは、内容的にもかなり違ってくるように思われますよね。
でも、ここで一回立ち止まってみましょう。
肌荒れとニキビ、それぞれ別のケアを行うことは本当に必要なのでしょうか?
そもそもなぜお肌の荒れているところにニキビができたのでしょうか?
2種類のお肌トラブルが同時に現れているというところに注目してみると、「お肌が荒れているから肌荒れ対策、ニキビができているからニキビ対策」という考え方が必ずしも合理的とはいえない可能性が浮かび上がってきます。
肌荒れとニキビ、そのときお肌に起こっていること
肌荒れとニキビ、それぞれの原因について確認してみましょう。
まず、肌荒れの原因として考えられるのは、お肌の乾燥、血行不良、睡眠不足、不規則なライフスタイルによる自律神経の乱れなどです。
一方、ニキビの原因としては、過剰な皮脂分泌、物理的刺激、ホルモンバランスの乱れ、不規則なライフスタイルによる自律神経の乱れなどが考えられるでしょう。
肌荒れとニキビに共通する原因もあればそうではない原因もあります。
しかしここで、個々の原因ではなく、お肌に起こっている状況に目を向けてみましょう。
お肌が荒れてしまっているとき、ニキビができてしまっているとき、そのときお肌はどういった状態になっているかといえば、「バリア機能が低下した状態」にあるといえます。
乾燥したり、血行が滞ったり、物理的な刺激が加えられたり、自律神経が乱れたりしたことの結果として、お肌が本来持つバリア機能が衰えてしまっているのです。
お肌の表面にある角層を構成する角質細胞の並びが乱れてすき間だらけになれば、お肌の内側からの水分蒸散を十分に防ぐことができなくなり、外側からの刺激や雑菌に対する抵抗力も落ちてしまいます。
そうした状態にあるお肌こそがまさしく「荒れているお肌」であり、同時にニキビのできやすくなっているお肌でもあるのです。
つまり、肌荒れとニキビは肌トラブルとしては別物であり、要因も同一とは限らないものの、発生する背景としての「バリア機能の低下した状態」は根本で共通しているといえます。
「肌荒れの先にあるニキビ」という考え方
肌荒れとは、ひと言でいえば、お肌が自己防御しきれていない状態です。
お肌の守りがしっかりと堅ければ、ニキビの原因となり得る刺激や雑菌をはね返すことができるためニキビもできにくいですし、できたとしてもひどくなることは少ないでしょう。
肌荒れとニキビとはまったく別の形をとりながら、前述した「バリア機能の低下」という共通の直接原因でつながった関係であるといえます。
バリア機能の充実した健康なお肌にニキビはできにくく、荒れてバリア機能が衰え弱ったお肌にできやすいからこそ、肌荒れとニキビのダブルパンチはごく普通に起こり得るというわけです。
ニキビは、肌荒れの延長線上にある肌トラブルであると捉えることができるのです。
そうであれば、「肌荒れには肌荒れ対策、ニキビにはニキビ対策」というスタンスでのお手入れは、肌荒れとニキビに同時に立ち向かうスキンケアのあり方としてはベストとは限らないということになるかもしれません。
また、一方でお肌を落ち着かせるためにマイルドな化粧品を使っているにもかかわらず、他方でニキビ対策のつもりで皮脂除去作用の強い洗顔料を使っていたのでは良い結果は得られないでしょう。
肌荒れとニキビとに別々に対処しようという単視眼的な見方ではなく、肌荒れとニキビという2つの肌トラブルに共通する要素であるバリア機能に焦点を当てた、よりマクロな視点でのスキンケアを考えることがポイントとなりそうです。
荒れない、ニキビができないのは結局「丈夫なお肌」
私たちが肌荒れと呼ぶ状態にあるお肌は、その表面が毛羽立ったように乱れています。
表面がきれいに整ったお肌は、細胞が密にスクラムを組んでいる状態であるためバリア機能もしっかりとはたらきます。
バリア機能がしっかりとはたらいていればニキビもそう簡単にはできませんから、バリア機能を回復させることにより肌荒れとニキビとを一挙に解消の方向に持っていくことが可能と考えられます。
では、お肌のバリア機能を回復させるには具体的にどうすればよいのでしょうか?
バリア機能は、もとよりお肌に備わっているものです。
従って、理論的には「お肌をあるべき姿に戻す」という考え方が基本です。
たとえば、ハリをアップするとかシミを薄くするとかいった魅力的な効果を謳っているとしても、お肌への刺激となり得るような成分を含む化粧品には注意しましょう。
また、お肌がゴワつくからといって角質除去作用のある成分を含む化粧品を使ったり、無理なピーリングなどを行ったりすれば、お肌が未熟な細胞により構成されることにつながり、バリア機能は一層低下することとなりますので避けましょう。
さらに、睡眠不足や栄養バランスの偏りといった生活習慣由来の悪影響は、お肌の正常なターンオーバーを妨げ、バリア機能の回復を遅らせることになります。
神経質になる必要はありませんが、できる限り身体のためにもお肌のためにもよいと思われる規則正しくバランスの取れた生活を送るよう心がけたいですね。
肌荒れとニキビが同時に現れたように、お肌の調子が戻れば肌荒れもニキビもまとめて消え去るはず。
お肌全体の荒れと部分的なニキビがリンクして起きるのは、身体に起こるトラブルの数々が多くの場合互いに関わりあっているのと同様です。
慌てず騒がず「真にお肌のためになるお手入れ」をきちんと行う――それが肌荒れとニキビの同時進行という緊急事態を収めてくれる確かな方法であるといえるでしょう。

紫根エキス和漢自然派基礎化粧品
お肌を癒す、整える
紫根エキスの深く穏やかなはたらき
日本の伝承品「紫草の根 紫根(シコン)」の歴史は古く、万葉集に見ることができます。美健漢方研究所では、1978年、創業当初より歳月をかけて“紫根の力”を最大限に引き出す「紫根基礎化粧品」を開発、改良を重ねてきました。使い続けることでお肌自体をリフレッシュして“肌の自活力”を高めてくれます。