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「ほうれい線と同じ」ではないマリオネットライン!
口角から下方、アゴの方向に向けて伸びる線はマリオネットラインと呼ばれます。
シワ、たるみ、くすみなどエイジングサインは多数ありますが、中でもマリオネットラインはかなり目立つ上に一朝一夕には目立たなくさせることのできない手強さがあり、悩んでいらっしゃる方も少なくないのではないでしょうか。
このマリオネットライン、腹話術などで使われるマリオネット(人形)の可動式の口もとにあるラインと似ていることからそのように呼ばれていますが、それはあくまで一種の美容用語であり、学術的な名称というものは存在しません。
その理由は、マリオネットラインがあくまで加齢に伴う美容トラブルとして顔に現れることがある(=誰にでも現れるわけではない)類のものであるからです。
似た悩みとしてほうれい線がありますが、これは人の顔に構造的に存在している溝が目立つようになった結果生じたラインが一般的にほうれい線と呼ばれているだけ。
骨や内臓のような形のあるものでこそないものの、もともと人の顔に存在する溝ですので、ほうれい線という一般名称とは別に、学術的な名称(鼻唇溝<びしんこう>)も存在します。
ほうれい線とマリオネットラインとをあわせて「二重ほうれい線」などと呼ぶこともあり、どちらも同じようなものと考えられがちですが、口もとに現れるこれら2種類のラインは本質的にまったく別物であるといえるのです。
マリオネットラインはなぜできる? その複合要因
もともとそこに溝があるわけでもないにもかかわらず、マリオネットラインはなぜできてしまうのでしょうか?
お肌のたるみ? 表情筋の衰え? それとも顔の皮下脂肪が問題なのでしょうか?
マリオネットラインの原因は、お肌・表情筋・皮下脂肪、これら3つすべてです。
表情筋が衰え、ハリを失いたるんだお肌は伸び、その結果支えきれなくなった頬の皮下脂肪が下垂してマリオネットラインの箇所に溜まることにより、皮膚に「折り目」がつくのです。
(※表情筋について、厳密には衰えだけが原因とはいえないことに関しては後述します。)
数年前から体重は変わっていないのに体のラインが変わってきたと感じたことはありませんか?
それはつまり皮下脂肪の位置が変化してくるからであり、マリオネットラインのできる仕組みととてもよく似ているといえるでしょう。
また、口まわりの表情筋ばかりが原因ではありません。
下顎から首を通り胸部上方にまで及んでいる広頚筋(こうけいきん)もマリオネットラインに関わっているといわれており、さまざまな要素が複合的に影響してマリオネットライン出現につながっているといえます。
表情筋エクササイズだけでは解決しない理由とは?
往々にして、マリオネットラインは口角の下がりと同時に現れます。
そのため、口角を上げることがマリオネットラインの改善につながるという考えから、表情筋エクササイズは解決法の一つとして一般に捉えられています。
しかし、表情筋が「衰えて伸びてしまう」ことだけでなく、逆に「緊張して縮んでしまう」こともマリオネットラインに影響していると考えられているという点に注意が必要です。
口角を下げる際に働く口角下制筋(こうかくかせいきん)がこわばって縮むことにより常に口角が下がった状態となってしまうと、それがマリオネットラインにつながるといわれています。
事実、マリオネットラインに対する治療として美容外科にて施術されることのあるボトックス注射とは、筋肉を麻痺させる作用を持つボツリヌス毒素製剤を筋肉内へ注入することでこわばりを解消し、それによりマリオネットラインを改善するというアプローチの施術なのです。
このことを考えれば、やみくもな表情筋エクササイズによって口角下制筋をさらに緊張させることは、マリオネットラインをむしろ悪化させる可能性さえあるといえます。
表情筋エクササイズがマリオネットラインに必ず悪影響を与えるということではありませんが、それさえしておけば改善するという単純な話ではないといえ、過度な表情筋エクササイズは望ましくないという認識を持っておくのが無難でしょう。
必要なのはターンオーバーによる「全体的な底上げ」
複数の要因が複合的に関わっているマリオネットラインですので、どれか一つの要因について手当てすればよいというものではありません。
決して一筋縄ではいかないそんなマリオネットラインを改善するために必要なこと、それは結局何かといえば、お肌や表情筋などを含む組織全体を「刷新する」という考え方であるといえるでしょう。
そもそも人体の組織、もっと小さな単位でいえば細胞の一つ一つは、ターンオーバー(新陳代謝)というシステムにより常に更新されています。
このターンオーバーにより皮膚や筋肉も日々生まれ変わっているわけですが、加齢とともにこの人体の更新システムの速度はどうしても徐々に落ちていってしまいます。
ターンオーバーのシステムが円滑に回らなければ、細胞は古びていってしまいます。
そして、古くなった細胞から成る機能性の落ちた皮膚や筋肉では、マリオネットラインが刻まれていくことを防ぎきれません。
ターンオーバーを促進し、皮膚細胞や筋肉細胞のスムースな入れ替わりを保ち、全体として良好な状態を維持することがマリオネットライン改善にとって重要です。
また、マリオネットラインを生じさせる複数の要因のひとつとして、お肌の乾燥が挙げられます。
お肌の乾燥が影響している割合はさほど高くはないと一般に考えられていますが、マリオネットラインがひときわくっきりと刻まれてしまうのは潤ったお肌よりも乾燥したお肌。
マリオネットラインの観点からは補助的な位置づけではあるとしても、お肌に充分な潤いを与える保湿ケアはやはり大切です。
お肌のハリと弾力を保つスムースなターンオーバーのために必要な環境を整えるという意味でも、保湿ケアは欠かせないといえます。
また、日頃からお肌のコンディションを確認しつつ保湿ケアを行うことは、セルフチェックとして機能しますし、日々のケアに対する意識を高めてくれるともいえるでしょう。
マリオネットライン改善は気長に取り組む必要のある根気勝負ですが、お肌や体調全般と常に向き合う姿勢があれば、自分自身は気づかなくても周囲が気づいてくれるような努力の結果がきっとあるはずです。

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