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肌荒れで毎月憂うつ?「生理前はこれだからイヤ!」
生理前になると肌が荒れがちに……。
カサついたり過敏になったりと、生理の2週間前頃から肌コンディションが思わしくなくなる傾向があるとすれば、それはおそらくPMS(月経前症候群)の症状の一つです。
PMSの症状には他にも、むくんだり、頭痛がしたり、イライラしやすくなったりといったものが見られます。
生理が近くなると起こるこうした不調は、ホルモンバランスのせいという話を聞いたことのある方も多いのではないでしょうか。
ですが、そういった不調がすべてホルモンバランスのせいだとしたら、生理前に起こる肌荒れはもうどうすることもできないトラブルなのでしょうか?
まるで月の満ち欠け!?女性のホルモンバランス
生理は、要するに女性のからだにおける妊娠・出産のためのシステムのひとつです。
およそ4週間を1サイクルとして、前半の2週間で肌の色つやをよくするなどして女性としての魅力を高め、後半の2週間で子宮をスタンバイさせるべく、女性ホルモンの分泌量が調整されます。
そうした女性ホルモンの分泌バランスの変動がお肌にも影響するため、生理前の肌荒れという現象が起こるわけです。
この4週間のサイクル中で分泌バランスが変動するのは、2種類の女性ホルモン、エストロゲンとプロゲステロンです。
生理直後からの2週間には、エストロゲン(卵胞ホルモン)が多く分泌されます。
このエストロゲンは「美肌ホルモン」ともいうべきホルモンで、肌を潤わせコラーゲン生成を活発にするためお肌のハリや弾力も増しますので、前半2週間は嬉しい2週間。
排卵を控え、お肌をきれいにして魅力的に見せることで受精の確率を高めようという、こちらの意思とは関係なく勝手に遂行される人体側のしたたかな作戦です。
そして排卵タイミングをはさみ後半の2週間に入ると、今度はもう一方の女性ホルモンであるプロゲステロン(黄体ホルモン)が多く分泌されるように。
プロゲステロンは、受精卵のベッドとして役目を果たす子宮内膜を厚くしたり、栄養状態をよくするために食欲を増進させたりといったはたらきをする、妊娠を継続させるためのホルモンです。
しかし、妊娠の継続のためとはいっても、美容面ではマイナスの影響が出てしまい、肌のバリア機能が低下するため刺激に対し弱くなったり、乾燥しやすくなったりといった変化がお肌に現れます。
お肌の観点からは、寄せては返す波のように、あるいは月の満ち欠けのように、2種類の女性ホルモンの優位が2週間ごとに入れ替わることにより、バリア機能の良好な前半2週間とバリア機能の低下する後半2週間とが繰り返すということになるのです。
あくまで人体のシステムとしてそのようになっているため、女性ホルモンのバランス変化自体、そしてそうした変化による影響は残念ながら避けられるものではありません。
しかし、その影響の度合いについては生活習慣によりある程度まで小さくなったり大きくなったりするという点に着目しましょう。
嵐のときこそ試される、日頃のライフスタイル
もともとホルモン分泌というものは、生活習慣の乱れやストレスなどに大きく影響されるという性質のものです。
日頃から栄養バランスが偏っていたり、睡眠が慢性的に不足していたり、ストレス過多であったりすると、自律神経のバランスも乱れがちに。
自律神経のバランスが乱れればホルモンの分泌バランスにも影響が及び、結果的にPMSの症状もひどくなりやすいといわれています。
逆にいえば、日頃のライフスタイルが秩序あるものであれば、PMSの症状は軽減可能、船にたとえるならば多少波が高くても揺れを抑えて航行できるだけの安定性を確保できるということです。
嵐のときに大揺れしてしまうとすれば、日頃培った土台が不安定である可能性があります。
生活習慣を整えることにより期待できる効果は、肌荒れをはじめとしたPMSの症状の軽減だけにとどまらず、からだ全体に関係してきます。
日頃から無茶ばかりの乱れたライフスタイルでの暮らしは、その気はなくてもからだをいじめてしまっているのに他ならないということを、事実として受け止めましょう。
からだを安定航行させるためにコンディションを日頃から整えておくことの重要性を認識しているかいないかは、PMSに限らない大きな違いを生むといえそうです。
気づいてあげて!ココロもお肌もやさしくされたい
生理が近づくと特にお肌が乾燥したり敏感になったりして荒れやすくなることに悩まされているのであれば、お肌のコンディションが良好な時期と荒れがちな時期とでスキンケアアイテムを変えてみるというのも一つの方法です。
過敏で荒れがちな生理前のお肌には、低刺激で穏やかな自然由来成分を主体にした製品に代表されるようなマイルドなスキンケアアイテムがおすすめです。
さらに、低下したお肌のバリア機能を回復させるはたらきがあるスキンケアアイテムなら、なお一層の効果を期待できるでしょう。
自然由来成分の中でそうしたバリア機能を回復させるはたらきを持つ成分の一例としては、古来より漢方薬にも処方されてきた和漢植物である紫根(シコン)が挙げられます。
紫根は、その皮膚再生促進作用により、全体的に薄くなってしまったバリア層(=角質層)が新たな細胞にスムーズに差し替えられて厚みを取り戻すようはたらきかけると考えられています。
また、後半2週間のプロゲステロン優位の時期にはお肌における抗菌成分の生成がスピードダウンして、ニキビの原因となるアクネ菌を防ぐ力が衰えてしまいます。
ですが、紫根に含まれるシコニンには抗菌成分の減少を防ぐ作用があるとされているため、ニキビに対する防御力の低下を補う役割も期待できます。
とはいえ、肌荒れをはじめとした生理前の不快な症状に全般として一番効果的と考えられているのは、何よりもゆったりとした心持ちで過ごすこと。
日頃からからだに無理を強い過ぎないようにする心がけは大前提としてもちろん必要ですが、それに加えた穏やかな気持ちで行うやさしさあふれるスキンケアは、生理前の肌荒れへのベストな対策であるといえるかもしれません。

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