
目次
ニキビと呼ばないで!顎にできた吹き出物
若い頃に悩んだニキビは、そういえばおでこや鼻にできていたような……。
顎にポツンッとできたニキビを鏡で見ながらそう思い出したとしたら、それは正解。
思春期特有の皮脂の過剰分泌が原因であるニキビは、当然のことながら皮脂分泌量の多い箇所であるTゾーンを中心にできることが多いです。
言い換えれば、皮脂腺が特に多いわけでもない顎にできているそれは、ニキビではなく吹き出物というべきなのです。
敢えていうなら「大人ニキビ」でしょうか、いずれにしても青春のシンボルなどとも呼ばれるあの頃のニキビとは別物。
では、顎に吹き出物ができてしまう原因が単なる皮脂の過剰分泌ではないなら、いったい何が原因なのでしょうか?
顎に吹き出物ができる原因は?
物理的な刺激やお肌に合わない化粧品が原因となっているケースもありますが、ほとんどの場合吹き出物はからだの内部の状態と連動していると考えられています。
つまり、体調がすぐれないと吹き出物がやすいということで、これは多くの人が経験的に知っていることといってもよいのではないでしょうか。
体調との関連性は吹き出物全般について当てはまるといえますが、顎にできる吹き出物は特に密接に体調と関係しているともいわれています。
顎の吹き出物につながっているとされている体調不良は、具体的には次に挙げるようなものです。
ホルモンバランスの乱れ
人間の身体は、かなりの程度までがホルモンによって支配されているといえます。
そのホルモンの分泌に異常をきたすということは、人体におけるさまざまな活動の土台が揺らぐということ。
そのため、ホルモンバランスの乱れによって多種多様な不調をきたす可能性がありますが、吹き出物もそのひとつです。
特に身体の中心線上はもともと皮脂分泌量が多いこともあり吹き出物ができやすい箇所とされ、顎はまさに顔のセンターライン上にあるパーツですので、真っ先に吹き出物ができてしまいがちな部分なのです。
睡眠不足、不規則なライフスタイル、偏った食生活、慢性的なストレスなどがホルモンバランスの乱れを招くといわれていますので、生活習慣を見直したりストレス解消を意識したりすることが改善の第一歩といえるでしょう。
また、生理前には皮脂分泌を活発化させるはたらきのある黄体ホルモンの分泌量が増えるため、結果的に顎に吹き出物ができやすい状態となります。
内臓の弱り
暴飲暴食や脂っこい食事、寝る直前の食事が続いていないでしょうか?
普段意識することは少ないかもしれませんが、汗をかくことからもわかるように、皮膚は一種の排泄器官です。
したがって、腸内環境が悪化したり消化器官が疲弊したりして内臓による解毒作用が低下してしまうと、代わりに皮膚から毒素が排泄されることになります。
そうした毒素の排泄作業の目で見てわかる目印が、顎の吹き出物というわけです。
胃腸が弱っていると吹き出物ができると昔からいわれるのは、根拠のあることなのです。
吹き出物に限らず、消化器官の不調は身体全体に悪影響を及ぼしますので、日頃から胃腸をいたわる心がけが大切です。
何食べてる?顎の吹き出物と食べ物の関係
油脂の摂り過ぎが吹き出物につながるという話を聞いたことがあるでしょうか?
糖分を摂り過ぎるとビタミンが大量に消費されるため、ビタミン不足に陥って吹き出物ができやすくなると聞いたことは?
こうしたよく知られた説のほかに、それ以外の食品が影響して吹き出物ができるとする説もあります。
乳製品
「牛乳を飲みなさい!」と学校でも家庭でも散々言われたという方も多いでしょう。
しかし、ここ最近は「離乳期を過ぎれば牛乳は不要」という意見も聞かれます。
牛乳の高栄養食品としての価値の真偽はさておき、乳製品を多量に摂取することで吹き出物が誘発されるとする説があります。
事実、牛乳や牛乳を原料とする乳製品には動物性脂質が思いのほか含まれていますし、皮脂腺を刺激するホルモンも含まれているといわれますので、吹き出物ができやすくなる可能性はあるのかもしれません。
どういった食品であれ、偏らず、バランスよくが理想的。
もしも日頃から牛乳や乳製品をかなり多く口にしているという自覚があるのであれば、適量を心がけることにより吹き出物に限らずからだ全体によい結果がもたらされることでしょう。
高GI値食品
GI値とは、ある食品を摂取した際の血糖値の上昇度合いを示す指標値です。
そして、GI値の高い、つまり血糖値を急速に上げる食品は吹き出物につながるともいわれています。
上がった血糖値を下げるために分泌されるのがインシュリンですが、このインシュリンには男性ホルモンを刺激し皮脂を過剰に分泌させるという性質があります。
高GI値食品はインシュリンを大量に分泌させ、結果として吹き出物ができやすい環境をつくってしまうというわけです。
吹き出物のことはさておいても、血糖値を乱高下させない食生活は健康に寄与しますので、日頃からGI値を意識したいですね。
動物性食品
東洋医学的な見地からは、動物性食品、中でも陽性度が高いとされる食品(魚であれば赤身の魚、肉であれば牛や羊などの赤い肉など)を食べ過ぎると顎に吹き出物ができるといわれています。
動物性食品には往々にして動物性脂肪が多く含まれていますので、そういったことも関係しているのかもしれませんね。
動物性食品に偏った食生活は、吹き出物に限らず身体に悪影響を及ぼしかねないことは確かですので、適正量に気をつけたいところです。
そしてもうひとつ、大切な「巡り」について
ホルモンバランス、内臓の健康状態、食べ物のほかにもうひとつ、吹き出物に関係していると考えられるのが血行です。
吹き出物と血行との間にこれといった関係はないようにも思われますが、たとえば漢方の考え方では体内の巡りが健康維持のための要素として重視されるように、血行が滞れば毒素の排出も滞るという観点からおおいに関連性があるといえます。
血行不良を解消し身体内の巡りを、ひいては顔面の巡りをよくすることは、顎にできた吹き出物の対策ともなり得るのです。
短期的にはPCでの作業の合間にこまめにストレッチをする、長期的にはバランスの取れた食生活や良質な睡眠を心がけることなどで血行不良を遠ざけましょう。
また、ここで注目したい成分が、古くより利用されてきた和漢植物である紫根(シコン)です。
巡りをよくして皮膚再生を促すはたらき、さらにはすぐれた抗菌作用も併せ持つ紫根は、やけど治療薬をはじめニキビや湿疹のための塗り薬に処方されてきました。
この紫根を配合した化粧品は、吹き出物対策のスキンケアアイテムにまさにうってつけ!
からだの内側からのケア、そして外側からのケアで、吹き出物に悩む日々から解放されましょう。

紫根エキス和漢自然派基礎化粧品
健康なお肌のために
和漢植物の「巡らせる力」を
日本の伝承品「紫草の根 紫根(シコン)」の歴史は古く、万葉集に見ることができます。美健漢方研究所では、1978年、創業当初より歳月をかけて“紫根の力”を最大限に引き出す「紫根基礎化粧品」を開発、改良を重ねてきました。使い続けることでお肌自体をリフレッシュして“肌の自活力”を高めてくれます。