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乾燥肌にはどんな成分が効く?でもその前に……
乾燥肌に悩む方であれば「乾燥肌に効く」とされる成分にやはり目が行くものですが、そうした各種成分は実際のところ本当に「効く」のでしょうか?
お肌にグイグイと浸透するって本当?もともとお肌に存在する成分なら安心で効き目が高いの?効果があるとすればどの程度?などなど……気になる点はいろいろありますよね。
ですが、そうした気になる点の数々はさておき、各種成分について考える際に忘れてはならないひとつの事実をまず確認しておきましょう。
その事実とは、お肌は何かを吸収する器官ではなく、逆に吸収を阻害するバリアとしてはたらく器官であるということ。
汚染物質が体内に入るのを防げなければ生命が脅かされますし、たとえ水分であっても体内に流入するのは困ります。(お風呂やプールに入るたびに水風船のように膨らんでしまったら大変ですよね)
そして、このバリア機能はお肌に効果があると考えられる成分に対しても同様にはたらきます。
バリアとして機能するのは、具体的には厚さ約0.02mmといわれる角質層(かくしつそう)。
つまり、「成分がお肌に浸透します」と謳われていても、浸透するのはこのきわめて薄い角質層まで。
角質層を突破して内部にまで浸透するとすればそれは化粧品ではなく薬品の域なのです。
(最近では各種成分のナノ化技術が応用された化粧品も少なくありませんが、お肌の奥のほうまで浸透する可能性があるとすればそれは同時に身体にとってのリスクでもあるといえます。)
お肌に与える成分がそのまま内部に沁み込んで作用したり、お肌の構成成分の一部となったりするわけではないということを知っておきましょう。
各成分の「乾燥肌に効く」というその意味は?
でもちょっと待ってください!特定の成分が配合された化粧品を使うことでお肌がしっとりとするのを実感できるという声も聞かれます。
各種成分はお肌内部に浸透しないはずなのに、これはいったいどういうことなのでしょうか?
一般に「乾燥肌に効く」といわれているメジャーな成分について、具体的にどのようにお肌に作用するのかを確認してみましょう。
尿素
尿素は角質層を構成する角質細胞を柔らかくする作用を持ちますが、言い換えればただ柔らかくするだけ、乾燥したお肌を潤す作用があるわけではありません。
尿素が活用されるのは、角質層があまりにも硬くなってしまい水分や成分を一切受けつけないような状態に陥ったお肌に対して。
ガチガチの踵(かかと)や重度の荒れでひどくゴワつく手指のためのクリームなどに用いられることが多いのは、そうした理由からです。
ヒアルロン酸(ヒアルロン酸ナトリウム)
お肌にハリと弾力をもたらすヒアルロン酸が多く存在するのは真皮(しんぴ)、角質層の奥に当たる部分です。
浸透するとしても角質層までですので、ヒアルロン酸の配合された化粧品を使ったからといって真皮内のヒアルロン酸が増えるわけではもちろんありません。
それどころか、ヒアルロン酸の場合はその分子サイズが比較的大きいため通常は浸透することさえなく、角質層の表面にとどまります。
角質層表面にとどまって保湿するというのがヒアルロン酸の作用です。
セラミド
細胞間脂質(角質細胞のすき間に存在する成分)の代表格であるセラミドは、もともと角質層内に存在する成分ですから、角質層まで届けばそれで十分。
角質層内に浸透することにより水分保持力を向上させますので、一定の効果は期待できるといえますが、それはあくまで対処療法的なはたらきです。
セラミドはターンオーバー(新陳代謝)する中でお肌自らが生み出す成分です。
同じセラミドであれば言うまでもなく自前のものが一番、「不足するなら補えばいいや」というものではないという点に注意が必要です。
乾燥肌に「プラスではなくマイナス」という考え方
効果が期待される成分を補うのももちろんひとつの方法ですが、「乾燥肌に効く」ということばを「乾燥肌が治る」と解釈するならば、成分に頼るのではなく、お肌にもとより備わっているターンオーバーという更新システムによって、お肌が自ら健全な状態に生まれ変わることを助けるのが正解です。
その考え方に基づけば、何らかの成分を与えることよりも、むしろ円滑なターンオーバーを妨げる「お肌によくない行為」を止めることのほうが効果を期待できるといえるでしょう。
では、止めるべき「お肌によくない行為」にはどういったものがあるのでしょうか?
ゴシゴシ!バシバシ!ダイナミックなスキンケア
お肌の汚れは力を入れてこするほどよく落ちるという性質のものではありません。
また、スキンケアアイテムは押し込んだり擦りこんだりすることで浸透がよくなるというわけではありません。
摩擦や圧迫といった物理的な刺激はお肌にダメージを与えます。
熱いお湯でなくちゃさっぱりしない!お湯洗顔や長風呂
そのさっぱり感が気持ちよくて洗顔にはお湯を使うという方、疲れがとれるようでゆっくり長めに入浴するという方、少なくないかもしれません。
ですが、油汚れがよく落ちるのは水よりもお湯であるように、お湯は(とりわけ熱めのお湯は)お肌から皮脂を奪います。
健康的なお肌に欠かせない皮脂を過剰に奪い去ることのないよう、洗顔にお湯を使うのであればぬるま湯を、入浴時間はほどほどにを心がけたいですね。
食と美とは別物!?お肌に苛酷な食生活
からだは食べたものからできいています。
それはお肌も同じことで、美しいお肌は良好な食生活なくしてあり得ません。
偏った食事の内容や不規則な食事時間は確実にお肌に悪影響を与えますし、逆にいえば食生活を改めるだけでもお肌の乾燥は目に見えて改善されるはずです。
リア充のためには眠ってなんていられない!睡眠不足
「疲れた」「眠い」なんていうのは退屈しているから出てくることばであって、忙しくも充実した毎日を送っている自分には関係ない……と思っているとしたら要注意!
充足感や気持ちのハリは確かに大切ですが、からだのメンテナンスに充てられる睡眠時間は決しておろそかにされるべきではありません。
お肌を含む各器官がダメージから回復し、古くなった細胞が更新されるのは主に睡眠中です。
充実した日々を送るには健康体が必須であるということを常に意識したいですね。
お肌の土台づくりをサポートする保湿ケア
スキンケアの目標とは、健康的な細胞が生み出されることにより、コンディションのよいお肌がつくられるようにすることではないでしょうか。
その目標達成に必要なのは、一見地味で地道なシンプル保湿ケアです。
いわゆる自然派化粧品が支持を得ているのは、多くのユーザーがそのことに気づき始めているからに他なりません。
自然由来の成分ならではの穏やかでやさしいはたらきは物足りないと感じられるかもしれませんが、これこそが「お肌本来の力を信じるスキンケア」。
乾燥肌や乾燥により敏感に傾いてしまった肌に用いられてきた紫蘇のように、古来より利用されてきた植物成分を配合したスキンケアアイテムは、まさにお肌本来の力をサポートしてくれる本物の自然派化粧品といえるでしょう。
あなたのお肌の持つ力を引き出すスキンケアで、真に潤うお肌を手に入れませんか?

紫蘇エキス化粧品シリーズ
肌の力を信じるスキンケア
和漢植物化粧品
お肌が弱い、外部の刺激や季節により不調をきたしやすい…。最近、敏感肌の女性が増えています。お肌はとても繊細です。実は多く方はもともと敏感肌だったわけではなく、精神的なストレスや食生活、不規則な生活など環境の変化が原因でお肌が不安定に傾いている場合がとても多いといわれています。
敏感肌になっているときは、肌の水分保持力が低下して、お肌が乾燥状態に…。こんな時こそ保湿をしっかりとしてくれる「シソ葉エキス化粧品シリーズ」をご活用ください。