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「肌荒れ=肌表面のトラブル」は正しい?
肌荒れとひとくちにいってもいろいろあります。ガサガサの感触だったり、吹き出物ができていたり……
共通しているのはお肌の表面に起きているトラブルであるという点。
たとえば、ガサガサしているのは表皮の角質細胞がめくれ上がったようになっていることによるもの、吹き出物はお肌の表面のところどころに凹凸ができている状態であるといえます。
お肌の表面にトラブルがあれば見た目に影響しますし、逆にトラブルがなく滑らかであればツルっとしてきれいに見えるのは確かです。
しかし、だからといってお肌表面だけに注目して外側からのお手入ればかりしていたのでは根本解決とはなりません。
なぜなら、肌荒れは体内のコンディションがお肌の表面に表れてきたものでもあるといえるからです。
お肌は体内環境のバロメーター
表面が荒れた状態となっているお肌にとっては、外側からのケアも大切です。
しかしその一方で、お肌の内部で生み出される細胞をより健全なものとするための内側からの対策も欠かせません。
健康的なお肌をつくるのは健康的な細胞であり、健康的な細胞を生み出すのは健康的なからだなのですから!
次に挙げるような肌荒れにつながる生活習慣のうちに思い当たるものはあるでしょうか?
もしもあるならば、その点に気をつけるようにすることが「内側からの対策」となるはずです。
食生活の乱れ・かたより
身体は食べたものからできているといわれますが、それはお肌にもいえること。
食生活にかたよりがあれば、お肌に悪影響が及びます。
内臓、中でも消化器官は、栄養分を取り込んだり、解毒したり、排せつしたりすることで体内環境を良好に維持するよう働いています。
そんな内臓に負担がかかりそのパフォーマンスが落ちれば、体内環境は悪化し、肌荒れを招くこととなるのです。
不規則な食事時間や油脂分の摂り過ぎが続けば消化器官は疲れてしまいます、塩分やアルコールを摂り過ぎれば腎臓や肝臓に負担がかかります、糖分を摂り過ぎればビタミン類やミネラル類の不足につながります。
「最近少し胃もたれ気味……」「ついつい塩を使い過ぎてしまう」といったようなことはありませんか?
さまざまなストレス
極度のストレス、慢性的なストレスは心身をむしばみます。
心だけでなく身体にまでダメージが及ぶのは、ホルモン分泌や自律神経といった人体をコントロールする機能にストレスが強く影響するため。
注意したいのが、ストレスというものは仕事や人間関係に起因するとは限らないという点です。
たとえば季節の変わり目における気温などの変化も人体にとってはひとつのストレスですし、立場や住環境などの変化はたとえそれが昇進や進学といった嬉しいことであってもストレスとなり得るのです。
ある程度までのストレスであればはね返したり適応したりできるのが生物としての人間ですが、その度合いや期間が限度を超えれば持ちこたえられなくなります。
そうはいっても生きている限りストレスは不可避。
ストレスをゼロにするという考え方ではなく、ストレスを受けたあとにいかにリカバリーするかという視点が大切になってくるでしょう。
慢性的な睡眠不足
人体の細胞は生まれ変わりを繰り返し、各器官は一定のサイクルで刷新されていますが、お肌も例外ではありません。
そうした新陳代謝を促しているのが成長ホルモンです。
成長ホルモンが分泌されるのは主に睡眠時間中ですので、睡眠時間が不足すれば成長ホルモンも十分に分泌されず、その結果お肌のターンオーバー(新陳代謝)に支障をきたし肌荒れにつながります。
たった一晩よく眠れなかっただけでもお肌のコンディションが明らかに悪くなるのはご存じのとおり、寝不足が慢性的に続けばお肌に影響することは言うまでもありません。
「ぐっすり眠る」ことが何より大切な理由とは?
前述の項目に思い当たるものはありましたか?
忙しくなれば食生活は乱れがち、睡眠不足にも陥りやすく、ストレスも多くなるでしょう。
多忙な日常生活を強いられることの多い現代社会にあってはすべての項目が当てはまると感じる人も少なくないかもしれませんが、そんな場合にいきなりすべてを改善しようとするのはハードルが高いですよね。
改善項目に優先順位をつけるならば、肌荒れにもっとも大きな影響を及ぼしていると考えられる「慢性的な睡眠不足」が最優先です。
既にお伝えしたように、お肌のターンオーバー(新陳代謝)を促す成長ホルモンは主に睡眠中に分泌されますが、ダメージを受けた身体を回復したり整えたりといったことも睡眠中に行われます。
つまり、ホルモンバランスや自律神経が整えられるのも、疲労からくる内臓の不調や血行不良が改善されるのも主に睡眠中。
そうした体内のメンテナンス作業が滞りなく進められている状態ではじめて健康的なお肌が保たれるのです。
では、体内メンテナンス時間である睡眠時間を十分に確保するのがどうしても難しければ?
そういった場合には、せめて睡眠環境を整えて睡眠の質を向上させましょう。
寝酒は避ける、就寝直前にスマホは見ないようにする、快適な室温を維持する、など……
睡眠環境を整えるこういった工夫や心がけだけでも睡眠の質は変わり、からだの休まり方も違ってきます。
お肌の再生をサポートするために
お肌の表面を覆う角質細胞(かくしつさいぼう)は髪や爪と同じで「既に出来上がったもの」であり、水分や油分を与えて一時的に柔軟な状態を保つことはできても、傷んでしまった状態から健康な状態に回復させることはできません。
ですから、荒れたお肌をケアする際の考え方としては、「とりあえずは表面を整えながらも、根本的には新しく生まれてくる細胞との入れ替えでお肌を再生する」というものとなります。
肌荒れにも増してお肌の再生が必要な緊急事態に陥るのは、火傷を負ってしまったときです。
高熱により壊滅的なダメージをこうむった皮膚はもはやその役割を果たせないため、一刻も早く新たな細胞で置き換えなくてはなりませんが、そのような際に古くから用いられてきた外用薬が「紫雲膏(しうんこう)」です。
皮膚再生促進作用にすぐれた生薬である紫根が配合された紫雲膏は、江戸時代の外科医 華岡青洲(はなおかせいしゅう)が処方して以来、火傷や切り傷用の軟膏として絶大な信頼を寄せられ今なお市販されているほど。
内側からのケアに加え、紫根から抽出したエキスが配合されたアイテムを使い外側からのケアを行えば、健康的なお肌へのより速やかな再生が期待できるでしょう。
めまいや発熱といった症状が見られるときほどに深刻には受け止められないことの多い肌荒れ。
ですが、肌荒れもからだからのSOS信号のひとつです。
なぜお肌が荒れてしまったのか、その原因に向き合うことはあなたのからだの声に耳を傾けることでもあります。
肌荒れを単なる表面的なトラブルとしてではなく、からだの不調を反映している鏡として捉えることが肌荒れ改善の鍵であるといえるでしょう。

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