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開いた毛穴は引き締めて閉じる?そのためには……
首のシワが気になるなら、ハイネックのトップスを着たりスカーフを巻いたりすることでとりあえずは見えなくすることができますし、すねがカサついて粉を吹いているとしても、パンツやストッキングをはけば隠せます。
でも、毛穴が目立つからといって顔全体を覆って暮らすわけにはいきませんから、毛穴の目立ちをなんとかしたいという思いはどうしたって強くなりますね。
毛穴は誰の肌にもあるものなのに、目立つ人もいれば目立たない人もいる、部位によっても目立ち方が違いもします。
これはつまり、毛穴の存在自体が問題なのではなくて、毛穴の状態が見た目に影響するということです。
開いてしまっているから目立つ、キュッと閉じていれば目立たない。
そして毛穴の開きの原因としてよく指摘されるのが、毛穴の中に詰まった角栓(皮脂や古い角質細胞などが固まったもの)です。
中に角栓が詰まってしまっているために毛穴が閉じずに開いたままとなってしまっているわけですが、実際に毛穴が開いてしまう原因はそれに限られません。
むしろ、ごく若い世代を除けば、毛穴が開く根本原因としてもっとも多いと考えられるのが皮膚のたるみです。
毛穴はいうなれば「皮膚にあいている穴」ですから、皮膚がたるめば毛穴の入り口もたるみます。
そう、中に角栓が詰まっていてもいなくても、毛穴は開いたままとなってしまうのです!
皮膚のたるみが毛穴を開かせているという理屈を踏まえれば、毛穴の目立ちを解消するためには、たるんだお肌に活を入れて引き締めなくては……!という考えは間違いではないといえます。
ただ、そのために収れん効果(皮膚や毛穴を引き締めたり収縮させたりするはたらき)の高さを謳った化粧品を使っているのだとすれば……ひょっとすると逆効果となっているかもしれません。
引き締め成分がお肌のハリを損なうこともあるという事実
お肌を鏡でよく見たときに、本来丸いはずの毛穴の形が楕円形やしずくのような形になっていませんか?
もしもそうなっているとしたら、それはお肌のたるみが毛穴の開きにつながっている証拠です。
入り口が大きく開いた毛穴には汚れも入り込みやすく詰まりやすいですから、そういった意味でも収れん効果を謳う化粧品で引き締めて、毛穴を閉じた状態にすれば万事解決するように思われます。
しかし、ここで注意しなくてはならないのが、収れん作用を持つ成分はお肌への刺激となる場合が少なくないということ。
収れん作用を持つ成分として代表的なものがアルコールですが(成分表示ではエタノールと表示されます)、注射前の消毒時に「アルコールでかぶれたことはありますか?」と尋ねられたことがないでしょうか?
そう、アルコールはお肌への刺激となる可能性があるのです。
また、アルコールがスーッとした清涼感をもたらすのはその揮発時の冷却効果によりますが、揮発する際にはお肌の水分も奪われるため、お肌が乾燥してしまうことにもなります。
(ひんやり感を出すためにメントールを配合した製品もありますが、メントールもアルコール同様にお肌への刺激となり得る成分です。)
刺激を受けたり乾燥が進んだりすればお肌はハリを失い、たるみにつながりますから、最終的には毛穴が開いてしまいかねません。
それでも、多少の犠牲と引き換えにであるとしても、とにかく毛穴が閉じるのであればそれでいいという考え方もあるかもしれません。
ですが、毛穴というものはそもそも体温調整のために日頃から閉じたり開いたりする性質のものです。
つまり、残念ながら、毛穴が一旦は引き締められて閉じたとしてもそれはあくまで一時的なこと。
収れん効果を求めて、刺激となり得るアルコールが多く配合された化粧水を、パシャパシャと勢いよく顔にはたくという物理的な刺激をもお肌に与える行為は、得られるものよりも失うもののほうが多いといえそうです。
その引き締め感を長い目で見てみると……
アルコールには確かに収れん作用があり、お肌は引き締められ毛穴も(一時的にですが)収縮します。
スーッとしたひんやり感やキュッと軽く引っ張られるような感触にはある種の気持ちよさもあり、そういった感触がないと物足りないと感じてしまうかもしれません。
しかし、刺激や乾燥は大なり小なりお肌にダメージを与えます。
たとえそうした刺激がほんのわずかなもので、乾燥もたいしたことのないレベルであるとすれば、お肌の受けるダメージも微々たるもののはずですが、そんな微々たるダメージであっても毎日積み重なればやはりお肌への影響は免れないでしょう。
引き締め効果が単にその場しのぎであるというだけならまだよいですが、結果的にお肌を傷めてしまい毛穴をより目立たせることとなってしまうとしたら、とても許容できるものではありませんよね。
「引き締めながらお肌をいたわりたい」って贅沢?
収れん作用とはお肌にとってそんなにも害の多いはたらきなのでしょうか?
いいえ、収れん作用が悪いわけではありませんし、収れん作用を謳った化粧品が必ずしも刺激となるわけでもありません。
お肌に対するリスクとなり得るのは、刺激となるような収れん成分を配合した化粧品を使うことです。
お肌に刺激を与えることの少ない収れん成分として、たとえばカモミールから抽出されるエキス(カミツレ花エキス)のように自然由来の穏やかなものもあります。
わずかな刺激であれば、お肌はその本来備わっているバリア機能や再生能力をもって耐えられるのかもしれませんが、ハリが失われている状態のお肌は既に弱っているのですから、そのうえ刺激を与えるのは得策ではありません。
安心して使える、マイルドな成分を配合した化粧品を選ぶことが大切です。
さらに、引き締め効果を狙った成分だけではなく、皮膚修復促進作用や保湿作用を持つ成分をバランスよく配合した化粧品なら、お肌を引き締めつつ整えるというはたらきも期待できます。
いずれもお肌にやさしい成分であることが大前提。
すぐれた皮膚修復促進作用を持つ代表的な自然由来成分としては紫根エキス、保湿作用で知られる低刺激成分としてはヒアルロン酸などが挙げられますが、あなたのお肌に一番あう成分を探してみましょう。
ハリがあり毛穴の目立たないお肌づくりを力強くサポートするお手入れ、それでいてお肌に刺激を与えることのない理想のお手入れは、きっとあなたを満足させてくれるはずです。

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穏やかにお肌を整える
日本の伝承品「紫草の根 紫根(シコン)」の歴史は古く、万葉集に見ることができます。美健漢方研究所では、1978年、創業当初より歳月をかけて“紫根の力”を最大限に引き出す「紫根基礎化粧品」を開発、改良を重ねてきました。使い続けることでお肌自体をリフレッシュして“肌の自活力”を高めてくれます。