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敏感肌ってどんな肌?
マフラーに顔をうずめたり頬がブランケットに触れたりしたときに、つまり肌が繊維と接触したときに、チリチリとしたわずかな違和感を覚えたことはないでしょうか?
日頃はそんなことなどないのにそのときに限って違和感を感じたのだとすれば、お肌が敏感に傾いているのかもしれません。
そんな時折のちょっとした違和感で済めば問題はないのですが、あらゆる物理的な刺激に対して過敏に反応してしまう状態のお肌は敏感肌と呼ばれ、慢性的になってしまうとなかなか脱け出せない厄介なものです。
敏感肌という名称は医学的な用語ではなく、あくまで「過敏な状態にある肌」の通称ですが、その実態を大変よく表している呼び名であるといえるでしょう。
過敏になっているお肌は、タオルで拭くとヒリヒリ痛む、いつも使っている化粧水が沁みるなど、普通であれば問題とはならないことが刺激となってしまいます。
生まれつきデリケートなお肌の持ち主であるという場合だけではなく、何かのきっかけで急にお肌が敏感になってしまうケースも少なくありません。
敏感肌にNGなことは何?
敏感肌が刺激に対し敏感である理由は、お肌の表皮のバリア機能が低下して外部からの刺激をガードするはたらきが落ちていることにあります。
つまり敏感肌の改善は、お肌の表皮を整えてバリア機能を回復させることに尽きるといえるのです。
ここで押さえておきたいのが、バリア機能は本来お肌に備わっている機能であるという点。
もともと持ってはいても衰えてしまっている機能を回復させるのが目的であって、正常にはたらいているものをさらに強化しようとか、新たに何らかの機能を獲得しようということではありません。
従って、敏感肌の改善のためには、どちらかというと「すべきこと」よりも「すべきではないこと」を意識することのほうが重要であるといえるでしょう。
すべきではないこと、つまり避けるべきこととしては、次に挙げるようなものがあります。
皮脂の取り過ぎ
皮脂をとるというとあぶら取り紙やクレイパックなどが思い浮かぶかもしれませんが、実は毎日の洗顔でも皮脂は奪われています。
朝と夜の1日2回顔を洗うだけでも、クレンジング剤や洗顔料の影響でかなりの割合の人が洗い過ぎと判断されるレベルにあるともいわれています。
バリア機能の低下したお肌には、表面に膜を張るための皮脂も不足していますので、そこへ追い打ちをかけるように皮脂を奪い去ることはとにかく避けなくてはなりません。
外的要因に無頓着
バリア機能の低下しているお肌にとっては、紫外線やハウスダスト、衣類などによる摩擦に至るまでがお肌を痛めつける刺激となってしまいます。
いうなれば表面が隙間だらけになっている状態の敏感肌にはあらゆる刺激が内部に入り込んでしまいますので、そうした刺激となり得る外的要因を意識することがさらなる悪化を防ぐうえでとても大切です。
手の込んだスキンケア
お肌の状態が思わしくないとついついプラスのケアを考えてしまいますが、敏感肌にとって手の込んだスキンケアはむしろ負担となる場合が多いというのが事実です。
毎日のお手入れに使うアイテムの数が多いということは、それだけ塗布する回数が多いということであり、お肌を何度も摩擦することとなってしまいます。
また、化粧品に含まれるさまざまな成分は敏感肌にとり刺激となるものも少なくないことを考えれば、アイテム数が多いほどお肌を傷めるリスクは高くなるといえます。
敏感肌思いのスキンケアとは
では、敏感肌を改善するためのスキンケアとは具体的にどういったものでしょうか?そのポイントをご紹介します。
洗顔はあくまでやさしく
皮脂を取り去ってしまう洗顔はよくないとはいっても、メイクをしていればクレンジングをせざるを得ませんし、まったく洗顔をしないというわけにもいきませんよね。
しないわけにはいかない洗顔ですが、する際にはとにかくやさしさ第一!
極論すれば「落とし過ぎるくらいなら少し汚れが残るほうがいい」のが敏感肌ですから、そうした意識で臨みましょう。
強力なクレンジング剤や洗顔料を避ける、熱いお湯は使わない、ゴシゴシ洗いは禁物といったことも大切ですが、意外と見落ちしがちなのがタオルの使い方。
洗い終わった後の水気をぬぐう際には、可能な限りソフトタッチで、こするのではなくタオルをそっと押し当てて水分を吸わせるようにすることで、お肌に加わる摩擦はぐっと少なくなります。
お肌をとことん守り抜く!
些細なことのように感じられるかもしれませんが、弱っているお肌にとっては額にかかる前髪ひとつとっても刺激となります。
刺激を防ぎきれない状態のお肌に刺激が加われば炎症につながり、お肌はさらに過敏になってしまいかねません。
さまざまな刺激からお肌を守る必要があるという認識を持って、できる限りの防御策を講じましょう。
- 髪が額や頬に触れにくい髪型にする。
- 衣服はゴワついた感触のものよりもソフトな肌触りのものを。
- 紫外線対策を怠らない。(日焼け止めを利用する場合は低刺激のものを)
- 厳しい寒気や木枯らしなどにできるだけさらされないように。
スキンケアはシンプルに
バリア機能の低下したお肌は外からの刺激に対し弱いだけでなく、内側からの水分蒸発も防げない状況に陥っています。
水分を失い乾燥することでバリア機能はさらに低下してしまいますので、保湿ケアはとても重要です。
逆にいえば、敏感に傾いているお肌に保湿ケア以外のことを考えるのは時期尚早、積極的な美白ケアやエイジングケアはお肌が安定した状態を取り戻した後のお話です。
あれもこれもといくつもの化粧品を使ったお手入れがおすすめできないことは既にお伝えしたとおり、まずはシンプルなステップでの保湿ケアに専念しましょう。
和漢植物のやさしさを敏感肌に
シンプルなステップであることももちろんですが、お肌に刺激を与えることのないマイルドな成分を配合した化粧品を選ぶことも大切なのが敏感肌のお手入れです。
たとえば、合成界面活性剤や合成香料といったお肌への刺激となり得る成分を含まず、古くから用いられてきた実績と安全性とがある和漢植物などの自然由来成分を主要成分とする製品などであれば安心でしょう。
また、和漢植物のひとつとしてアレルギー症状を緩和するはたらきが注目されている紫蘇がありますが、その紫蘇から抽出されるシソ葉エキスには保湿作用や抗炎症作用があり、アトピー性皮膚炎にもよい効果を期待できる成分として認められているほど。
このシソ葉エキスを効果的に配合した化粧品なら、敏感肌向けのシンプルケア用スキンケアアイテムとしておすすめといえるでしょう。
バリア機能を回復させるには、お肌の生まれ変わりを待たなくてはならないためある程度の時間がかかります。
穏やかな作用のスキンケアアイテムを使ったお手入れで、根気よくそしてやさしく、過敏になったお肌を徐々に落ち着かせていきましょう。

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お肌が弱い、外部の刺激や季節により不調をきたしやすい…。最近、敏感肌の女性が増えています。お肌はとても繊細です。実は多く方はもともと敏感肌だったわけではなく、精神的なストレスや食生活、不規則な生活など環境の変化が原因でお肌が不安定に傾いている場合がとても多いといわれています。
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