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お肌のくすみって結局どういうこと?
疲れた雰囲気、老けて見える……全体の印象に大きく影響してしまうのが顔のくすみですが、改めて考えてみると「くすんだお肌」とはいったいどういったお肌を指しているのでしょうか?
色合いについて「くすんだ水色」などと表現されるのは、濁りが加わり元の色合いよりも彩度が落ちていることを意味しますが、お肌においてもくすみとは一種の濁りであるといえます。
そう、肌の色が濁って明るさと透明感が失われた状態を示す言葉が「くすみ」です。
しかし、ひと括りに「くすみ肌」と呼ばれるそうしたお肌でも、原因はさまざま、起きている事態も異なるのです。
くすんでいるお肌には何が起こっているの?
見た目としては同じでも、くすみ肌はその原因によりタイプが分かれます。
くすむ原因と、原因の違いによるお肌の状態の差異を確認しましょう。
血行不良によるくすみ
血液は抱え込んでいる酸素が多ければ鮮やかな赤色に、酸素が少なくなると暗赤色になりますが、血行不良を起こしていると血液中の酸素が不足するため色が暗くなります。
皮膚はある程度まで透けますから、顔面の毛細血管を通る血液の色が暗ければ顔色は暗くなってしまいます。
また、血液の色が透ける以外にも、血液を介して届けられるべき酸素や栄養が十分に運ばれないことでお肌が活力を失ってくすむという側面もあります。
糖化によるくすみ
糖分と結びつくことによりお肌のたんぱく質が変性・変色してしまう「糖化」という現象は、お肌を黄色っぽくくすませます。
加齢が糖化の最大の原因ではあるものの、原因物質である糖質の過剰摂取や飲酒、喫煙、睡眠不足といった生活習慣により加速されるという点に注意が必要です。
乾燥によるくすみ
乾燥したお肌のカサついた表面には細かな毛羽立ちがある状態ですので、それが光の反射を妨げる結果お肌がくすんで見えます。
ターンオーバーの乱れによるくすみ
皮膚細胞は常に生まれ変わり、入れ替わっています。
ターンオーバーと呼ばれるこの新陳代謝のメカニズムの周期が遅くなると、はがれ落ちるべき古い角質がはがれ落ちずに残るため角質が分厚くなってしまい(角質肥厚)、ゴワついたお肌からは透明感が失われくすんでしまいます。
逆に周期が早過ぎてしまえば未熟な細胞が表面に押し上げられてしまうので、お肌のバリア機能がうまくはたらかず肌荒れを招き、荒れたお肌表面の凹凸が微細な影をつくってやはりお肌をくすませます。
メラニンによるくすみ
紫外線に反応してお肌の内部で作られるメラニンは褐色をしているため、日に焼けるとお肌のトーンが下がり茶色っぽくくすんで見えるようになります。
若い頃には小麦肌などといって済ませていた「日焼け」ですが、ある程度の年齢になってくるとメラニンの排出がスムーズにいかなくなることが増え、沈着したメラニンがお肌をくすませてしまいがちなのです。
化粧品によるくすみ
化粧品に配合されている成分は徐々に酸化・劣化していくため、古くなった化粧品を使い続けると炎症や色素沈着を招いてくすむといういわゆる「油焼け」につながります。
また、化粧品そのものではなく、ブラシなどのメイクツールが原因で肌トラブルが引き起こされる場合もあります。
顔だけが異様に黒っぽいという場合は、化粧品によるくすみを疑ってみましょう。
原因別のくすみ脱却メソッドとは
くすみを解消する方法を、前項で挙げた原因別にご紹介します。
血行不良によるくすみを解消するには
血行不良の大きな原因は「冷え」。
入浴やからだを温める飲食物、マッサージといった一時的な血行改善方法と並行して有酸素運動を習慣化すれば、体温維持のベースとなる基礎代謝を上げることができ理想的です。
運動の種類は、ウォーキングやストレッチ体操といったごく軽めのものでかまいません。
糖化によるくすみを解消するには
糖分を摂り過ぎないように普段から気をつけることはもちろんですが、血糖値が高くなっている時間を短くするというのも、糖化を起こしにくくするためのひとつの方法です。
食事の際には、GI値(血糖値の上昇スピードを示す指標)が低い食品や糖質吸収を遅らせる食物繊維を多く含む食品を先に食べ、GI値が高い食品を後に食べるようにすることで、血糖値の上昇カーブを緩やかにすることが可能です。(たとえば野菜を先に、ご飯は後から)
また、食後30~1時間ほどはじっとしていないで食卓の後片付けなどで身体を動かすようにするだけでも血糖値の上昇を抑える効果があります。
乾燥によるくすみを解消するには
とにかく保湿を心がけますが、乾燥したお肌は過敏になっていることもありますので刺激を与えないように気をつけましょう。
ターンオーバーの乱れによるくすみを解消するには
ターンオーバー周期の正常化のための対策はいくつか考えられますが、もっとも効果的と考えられるのは意外にも良質な睡眠。
眠っている間に分泌される成長ホルモンは、ターンオーバーを促進させるとともにお肌の修復も促しますので、周期が遅くても早くても良質な睡眠が重要であることは同じです。
なお、周期が遅れている場合は、溜まっている古い角質をピーリング剤を用いて除去するという方法もありますが、その際はやり過ぎに注意することといつも以上の保湿ケアが必須です。
メラニンによるくすみを解消するには
美白コスメを使うのもひとつの手ですが、まずは何よりもUVケアを徹底して紫外線をカットすること、そしてくすみのもととなっているメラニンがスムーズに排出されるようターンオーバーを整えることが必要です。
ターンオーバーの正常化のための対策については前述のとおりです。
化粧品によるくすみを解消するには
使い始めてから時間が経った化粧品は、もったいないと感じても処分するのがおすすめです。
各製品の消費期限や保管環境にもよりますが、目安としては開封後1年程度を過ぎたら劣化が進んでいる可能性が高いと考えましょう。
また、スポンジやブラシといったお肌と接触するツール類は常に清潔に。
全くすみ共通の必須ケアポイント2点
くすみのタイプとそれぞれの対策をご紹介しましたが、実はどのくすみタイプであっても共通して必要なケアが2種類あります。
それは、「保湿」と「血行改善」です。
お肌がくすんでしまっている原因が何であろうと、保湿と血行改善はマスト。
なぜなら、この2種類のケアがお肌を根本から立て直し基礎体力を上げる基本中の基本スキンケアであるからです。
身体のどこに不調があるにしても、全体として体調が整えば不調箇所も快復するのが通常であるように、お肌の土台が整えばおのずとくすみも改善されるはず。
潤っていて血色がよいお肌こそが「くすんでいないお肌」なのですから、保湿ケアと血行改善ケアはどんなときにも欠かせません。
くすみ肌にはたらきかける和漢スキンケア
潤いを与え血行を促進するということを考えたとき、そうしたはたらきにすぐれた成分として和漢植物エキスが挙げられます。
たとえば代表的な美肌成分として紫根エキスがありますが、紫根の穏やかに血行を促進する作用は、合成成分ではなかなか見られない和漢植物エキスならではの特長といえるでしょう。
そんな和漢植物エキスを配合した化粧品なら、敏感になっているケースも少なくないくすみ肌にも安心でおすすめです。

紫根エキス和漢自然派基礎化粧品
和漢植物エキスが
お肌の潤いと巡りをサポート
日本の伝承品「紫草の根 紫根(シコン)」の歴史は古く、万葉集に見ることができます。美健漢方研究所では、1978年、創業当初より歳月をかけて“紫根の力”を最大限に引き出す「紫根基礎化粧品」を開発、改良を重ねてきました。使い続けることでお肌自体をリフレッシュして“肌の自活力”を高めてくれます。