
目次
はじめに
テレビ番組「魔女たちの22時」の影響で優れた美肌効果が注目された“紫根(しこん)”ですが、その番組では効果だけでなく、その価格にも注目が集まりました。
なぜなら「1回5円家で作れる化粧水」として紹介されていたからです。
基本的な材料は紫根と精製水があればOK。
中にはオリーブオイルなど、オイルで抽出した“インフューズドオイル“として使うこともありますが、その場合はオイルの準備も必要です。(注:インフューズドオイルとして使う場合は栄養価の高いオイルをオススメします。サラダ油などは化粧品にするには向いていないと言われていますので、避けましょう)

オリーブオイルなどに紫根を入れて抽出
実際には材料を手に入れることから始まりますが、一度“紫根”を購入すれば数回作ることができ、半年から一年は使い続けることができる量です。
ではその材料費はいくらになるのか、目安をご紹介したいと思います。
紫根そのものの価格は高い?安い?
番組のように手作りで化粧品を作ろうとするなら、まず“紫根”を購入する必要があります。
手作り化粧品の材料にするための紫根は、液状になっている「紫根エキス」や乾燥させたリーフ状になっている「乾燥紫根」などがあります。
価格帯はピンからキリまでですが、紫根エキスの場合は10mlで約1000円~程度、乾燥紫根では100gで1500円~程度で購入することができるようです。
実際に一回に使用する量として、精製水(一般的な薬局で500mlボトル100円程度で購入可能)100mlに対して紫根エキスは数滴、300gの精製水に対して15g程度の乾燥紫根を使用するのがバランスの良い仕上がりになるようです。

適量を計測しましょう
そうすると、紫根エキスはだいたいですが1回に4滴使用(約1ml)とするなら10回作れる量、乾燥紫根は約6回は作れる量ということになります。
人によって使用量は違いがありますが、たっぷり使った場合に100mlくらいで2週間~3週間だと考えると精製水20円+紫根エキス100円ぐらいで作ることも可能になります。
乾燥紫根の場合は煮立てて作ることが多いため、精製水の量が蒸発して減ってしまうことも考えられますが、一回に使用する乾燥紫根は約230円で、精製水が60円程度になり、量が紫根エキスより倍になりますので、1ヶ月半くらい持つ量になりそうです。
とても格安ですね。
日持ちしませんので、作ったらその日に使い始めるくらいでちょうどよく、【使い切る頃に作る】という手間が発生します。また、冷暗所(冷蔵庫がベスト)に保管したほうが衛生的のため、洗面所にずっと置きっ放しには室温など注意を払う必要があります。

手作り化粧品は冷蔵庫での保管が一番衛生的です
手間が気にならないようであれば、とても節約になるでしょう。
ただし手作り化粧品は最初の一回は楽しく作るけれど、必要に迫られて作っていくことが苦痛で止めてしまう人も少なくありません。そうすると、材料が余ってしまい無駄になってしまうことも。
自分の性格に合っているのは「手間はかかるけど長期的に見たら安く使える手作り化粧品」か、「金額は上がってしまうけど、楽に手に入る市販の基礎化粧品」かをよく考えて選ぶことをオススメします。
ちなみに水は不純物を濾過して取り除き、衛生面でも安心な“精製水”を使うことをオススメします。水道水は塩素などの不純物が含まれているため、作った後、早々に雑菌が繁殖することがあり、オススメできません。
紫根はどこで買えばいいの?
紫根はかつては漢方薬局以外の場所で見つけるのが困難でしたが、現在では手作り化粧品の材料に特化した専門店などでも入手できるようになりました。
インターネットでも購入が可能なため、どこにいても手に入れることができます。

インターネットで購入
ただし本当に安全性が高いものなのかどうか、ということは事前によく確認してください。
そういう意味では直接資格を持った販売員がいる薬局のほうが安心して購入することができるかもしれません。
市販の紫根化粧品は割高?
先に紫根そのものの価格についてお話しましたが、そこでご紹介した材料代と比べると市販の紫根化粧品は高くなります。
市販の化粧品にはその他の栄養成分や日持ちさせる防腐剤、パッケージ代なども加算されます。
基礎化粧品はメーカーによって価格は全く異なりますので、同じ紫根を使用したものでも全然違いがあります。
ただし、手作りでは“全て揃えるのが難しい希少な植物エキスが一緒に配合”されていたり、なんといっても“すぐに使い切らなくてもある程度日持ちする”という利点があります。
また独自の香りや使用感なども研究を重ねられており、テクスチャーの違いなどで使いやすさを選ぶこともできます。

一般人は真似しづらい研究
市販の化粧品と同じような成分のものを自作したい場合、たとえば保湿度を上げるために使うプラセンタやヒアルロン酸、防腐剤代わりのビタミンC誘導体やエタノール、酸化防止剤のビタミンEオイルなど、紫根エキスのように別途用意する必要があります。
もし香りをつけたい時に、エッセンシャルオイルや化粧品用の香料などを購入すると、わずかしか使用しなくても、最初はある程度の量をまとめて買うことになりますので、長期的に使用すれば割安になりますが、初期費用はかかります。
また足したい美容成分が増えれば増えるほど当然ですが金額は上がり、その場合、逆に市販の化粧品のほうが大量生産の利点から割安になっている場合もあります。
結果、シンプルな材料で作る場合、「手作り化粧品と比較すると高値」になりますが、「市販の化粧品には付加価値がある」ということになります。
紫根の価格には安全性も含まれる
何の材料でもそうですが、高品質になればなるほど高値になります。
“紫根”も例外ではなく、ピロリジジンアルカロイドという肝毒性があるため、精製して危険性のある成分を濾過して残っていないものを使ったほうが安心です。
また製造過程がわからないお店から安いからと購入すると、肌につけるクオリティではなく、染料で使うような品質のものになることがあります。
最近ではオークションなどでも小分けして販売している出品者がいますが、入手までの課程で安全だったかの保証がないので気をつけましょう。
“紫根”は美肌だけのためでなく、火傷などの怪我にも使われることがある万能薬ですので、気軽に取り入れていただきたい素晴らしい生薬です。
注意はしつつも、心配になりすぎず気軽に生活に取り入れてみてくださいね。

紫根エキス和漢自然派基礎化粧品
創業からのこだわり化粧品で
安心・安全スキンケア
日本の伝承品「紫草の根 紫根(シコン)」の歴史は古く、万葉集に見ることができます。美健漢方研究所では、1978年、創業当初より歳月をかけて“紫根の力”を最大限に引き出す「紫根基礎化粧品」を開発、改良を重ねてきました。使い続けることでお肌自体をリフレッシュして“肌の自活力”を高めてくれます。