日本古来の染色法”紫根染め”に秘められた最高の美肌成分

       
     
       

日本の三大色素・紫根

ムラサキの根からとった染料で染めた草木染めを「紫根染め」といいますわが国には中国の春秋時代に伝わったといわれています

日本の三大色素(天然染料)の一つといわれ、落ち着いた深い色合いが珍重されています。

美しいムラサキ色に染まる紫根染め

昔から冠位十二階の最高位や紫の袈裟(けさ)など、高貴な人の着る着物の染料として用いられてきました。

染色法は、江戸むらさき(東京都武蔵野)、南部紫(岩手県)、京紫(京都府)など、古来からいろいろな地域で、独特な方法によって染められていたといいます。

一般的には、乾燥したムラサキの根を沸騰したお湯、もしくは少し冷ました湯につけて絞って染液を取り、これに布を浸して染めつけますが、これは始めの頃の染め方で、後に、ミョウバンを加えて媒染する方法となりました。

ミョウバンを加える前は赤紫色ですが、加えると鮮やかな青紫色に変色します。

ちなみに「ミョウバン」は茄子の漬け物に使われたり、今では消臭効果があると評判を呼び、ワキガ・体臭・脇汗に悩む人が、オリジナルの制汗剤&デオドラント作りの材料としても注目されているそうです。

ちなみに紫根染めと同様に人気のある「茜(あかね)染め」は、紅と言えるような見事な赤が美しい染め物です。

茜もムラサキと同じく植物で、通経・浄血・解熱・強壮薬として漢方薬の材料としても使われるなど、紫根と共通している点が多くあります

有名な「三大紫」 紫根染めの染色方法

南部地方には鎌倉時代以前に伝わリ、京紫、江戸紫と並び三大紫と称されました。

明治になると化学染料を使った生地が安く大量に生産できることから、植物から色を染める紫根染めは衰退してしまいました。しかし岩手県の働きかけにより、大正初め頃故・栗山文次郎氏、息子の故・栗山文一郎氏が復活に尽力し、現在でも伝統を引き継ぐことができ、南部紫根染めとして歴史あるものとなっています

故・栗山文次郎氏はその仕事が評価され、昭和28年に文部省指定無形文化財(人間国宝)となりました。

紫根染の染色は簡単ではありません。大変な時間と労力が必要となります。そのため高価で江戸時代にはとても庶民には手が届く代物ではなく、高貴な身分でなければ目にすることもできないような貴重なものでした。

高貴な身分の人しか使うことがなかったといわれる紫根染めの生地

技術が復活した今では専用の助剤を使うことで、紫根の色素抽出も簡単になり、手軽にトライすることができるようになっています。

もちろん伝統的な文様や、深い色合いなどは、修練された技術が必要なのは当然で、高品質な紫根染めの品として出せるものになるまでには数年はかかってしまうそうです。

<古来の紫根染めの流れ>

1. サワフタギという木を燃やした灰を使用し、下染(約130回)をする。
2. 一年間の寝かせ(枯らし)で媒染液を定着させる。
3. 和紙に渋柿を塗って作った図案の型紙を使用し、露草の花の汁で模様をすり込み、糸で絞る作業を1年かけて行う。
4. 布地に紫根を混ぜ10〜12回染めの作業を繰り返す。
5. 染まった布を2~4年寝かせ色を落ち着かせる。1反の長さになると5~6年、時にはもっと長くかかることもあります。

歴史ある文様は約800種と言われています。品を見始めると、色々な柄があることがわかってくるので、どんな柄をどんな品に仕立てたものが良いかを考えていくのも楽しいひとときです。

技術を復活させた岩手県では、観光地などで数々の紫根染めのお土産を見つけることが出来ます。

また、呉服店などに行くと、反物で紫根染めの柄をじっくり見ることもできますし、着物や帯、帯揚げなど、和装小物になったものを手にすることもできます。

近年は若い方も着物がブームになってきていて、中でも「絞り」の生地の人気が上がってきています。

藍染めが一番手に入りやすいと思いますが、ここで紫根染めの上品な紫ベースのお着物や浴衣を選んでみると、素敵な柄なので注目されてしまうかもしれません。

目に止まる美しい紫色の和服

和の伝統文化である紫根染めは和装小物にぴったりですね。

ただし本物の紫根染めともなると、既にお話した通り、制作過程にとても手間がかかっていますので、江戸時代だけではなく現代でもお値段は張る事が多いと思いますが、紫根そのものの貴重さや、技術の労力などを考えると適正価格と言えるでしょう。

有効成分は脂溶性

染めの正体「シコニン」という色素に、さまざまな脂肪酸が結合して複合成分となっています。水にはほとんど溶けません。

そのため、染液は懸濁(けんだく)した状態となっています。

そのままにしておくと、どろどろの液体となり、分離してしまうので、染色工程はすばやく行われなければなりません。

現在、アルコールを混ぜて染液をつくるようになったのは色素がアルコールに溶けやすく、染色がしやすいことから。

これは、江戸時代の外科医 華岡青洲(はなおか せいしゅう)がシコニンが脂溶性であると見抜き、ごま油やミツロウ、豚脂を配合して「紫雲膏(しうんこう)」を開発したことからもわかります。

この脂溶性の性質から、最初に化粧品化されたアイテムは口紅でした。

口紅

ちなみに紫根は本体である植物「ムラサキ」の根のことですが、この色素は根の表面に作り出されます。この色素が脂溶性であるため水には溶けず、自生している土や培養している土は、根の周辺が赤っぽく色が流れて残っていることがあります。

色素「シコニン」の力

紫色の色素「シコニン」の力は、染めるだけではありません。

紫根パワーの源、このシコニンにこそ、さまざまな成分が秘められているのです

殺菌作用、消炎作用、止血作用、最近では抗腫瘍活性や血管新生抑制作用など、その作用の高さは非常に注目されていて、このシコニンが入っているからこそ紫根の化粧品はお肌を美しくするパワーをもっていると考えられています。

薬の「紫雲膏」はシンプルな製法で濃度も高いので色移りには注意しなければなりませんが、化粧品に配合されている場合、濃度は調整されていますので色移りはそれほど気にする必要はありません。

化粧品に配合される紫根は安全性と品質が高いものになりますので特に心配する必要はありませんが、染料で使われる紫根の場合、ピロリジジンアルカロイドという肝毒性が残ったままのものが出回っていることがあります

もし自分で紫根を育てて紫根を採取する機会があった場合は、きちんとあく抜きをし精製すれば大丈夫ですが、素人判断で心配な場合は、安全性の高い紫根を購入することをオススメします。

安全性を確認しましょう

【監修】自然派化粧品の老舗「美健漢方研究所」

 

紫根エキス和漢自然派基礎化粧品

紫根の色に秘められたお肌に嬉しい効果

日本の伝承品「紫草の根 紫根(シコン)」の歴史は古く、万葉集に見ることができます。美健漢方研究所では、1978年、創業当初より歳月をかけて“紫根の力”を最大限に引き出す「紫根基礎化粧品」を開発、改良を重ねてきました。使い続けることでお肌自体をリフレッシュして“肌の自活力”を高めてくれます。

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