紫根の軟膏「紫雲膏(しうんこう)のにおいは臭い?

       
     
       

「紫雲膏(しうんこう)」は江戸時代から続く漢方処方

紫根は漢方軟膏「紫雲膏」の主成分となっています。

江戸時代に名医といわれた外科医華岡青洲(はなおか せいしゅう)が、「潤肌膏』(じゅんきこう)」を改良してつくられたのが「紫雲膏(しうんこう)」です

華岡青洲は当時医療での「はじめて」を多く生み出した先駆者で、なんと日本どころか世界初の「全身麻酔による乳がん摘出手術」を成功させたお医者様なのです。

作家・有吉佐和子の小説『華岡青洲の妻』を読んだ人は「あの話の人か!」とピンとくるかもしれません。その成功の裏には大変勇気のいる決断や人体実験があり、優れたお医者様だったことが知られています。

この軟膏は、現在でもほぼ同じレシピで作られていて、医薬品としてさまざまな企業が販売しています。ただこの薬、ちまたで臭いとささやかれ、外出時にはつけていけないとも…。

軟膏は、油を180度に熱するなど、作り方や材料の量によってできあがりには差が出るため、においもメーカーによって異なります。

ただどちらにしても「この臭いにおい、なんだ?」と、あまり良い香りではないと多くの人に思われています。

ちなみに紫雲膏は何でできているのか、参考までに作り方と合わせてご紹介します。

■紫雲膏の一般的な作り方(日本薬局方)

【材料】

紫根   120g

当帰   60g

ごま油  1リットル

ミツロウ 340g

豚脂   20g

1.ごま油を180度で1時間くらい煮ます。

2.当帰をざるに入れてきつね色になるまで揚げます。

3.ミツロウ、豚脂を入れます。

4.140度くらいに温度を保ち、紫根を入れて火を止めます。

5.ガーゼで濾して、バットに流し入れて固めます。

6.固まったらよく練ります。

7.容器に詰め翌日まで待ちます。

以上でひとまず完成です。

ここでこだわりをもって作りたい場合は、乳鉢と軟膏板*で好みの柔らかさに練り上げることを数日繰り返します。これで使いやすい固さの紫雲膏として使えるようになります。

*軟鋼板:陶製やガラス製の板を木の板の上にセットした、軟膏などを混ぜ合わせる際に使うパレット板のこと

漢方軟膏「紫雲膏」はさまざまなメ-カーが発売しています。

例えば
◆クラシエ薬品のチューブタイプ(医薬品)/14g 900円程度 などがあります。

家庭の万能薬「紫雲膏(しうんこう)」の効能

紫雲膏の作用・特徴は「ひび、あかぎれ、しもやけ、外傷、火傷、魚の目、ただれ、あせも、肛門裂傷(痔など)、湿疹・皮膚炎」などに効果を発揮します。低刺激性の軟膏として広く用いられています。

その数ある作用の中でも注目したいのが、肉芽形成を促進の働きで幹部の治癒を早め、皮膚をなめらかにする作用です。

褥瘡(じょくそう)という言葉を知っていますか?

褥瘡とは簡単に言うと床ずれのことで、寝たきりになってしまった方の体がベッドなどと体を接着し続けることで、血行が悪くなり、周辺組織が壊死(えし)してしまう状態のことなのですが、この褥瘡(じょくそう)にも肉芽形成を促進させることで痛みが改善する例がたくさんあるそうです。

そして痛みを伴う症状だけでなく、リップクリーム代わりとしてもかなり有能です。

保湿作用と唇のひび割れなどにも効果を発揮してくれるため、普通のリップクリームでは物足りないと感じる人もいるようです。

色も紫根の紫、どんなリップクリームを使っても唇が荒れるという人は、一度使ってみてもいいかもしれません。

※ただし、民間医療として使うためには、「化膿していない、創面が大きくない、分泌物が多くない状態」という条件がありますので、重傷の場合や自己判断が怖い場合は必ず病院で適切な治療を受けましょう。

■「紫雲膏(しうんこう)」の臭いにおいの謎

ここまで読むと紫雲膏がこれだけ長い間使われてきたかよくわかりますよね。

ですがこんなに良い軟膏と思われている紫雲膏も「臭いが苦手・・・」と多くの人が感じているようです。

紫根(しこん)も元々独特のにおいがあります。紫根そのもののにおいを嗅いでみると、この時点で臭いと感じる人もいます。

ただし紫雲膏の場合は、一緒に使われている豚脂(とんし)がにおいをきつくしてしまうようです。豚脂が酸敗(さんぱい)*することが原因のようです。

ラード、豚脂

では豚脂だけ材料からなくせばいいんじゃない?と思われるかもしれませんが、そうすると、それは華岡青洲が見本にした「潤肌膏」になるんですね。

なぜ豚脂が使われたのかというと、軟膏の長期保存のためが一つの理由と思われます。

リップクリームなどにも使われるミツロウや豚脂は植物油などと比較すると酸化しづらいため、保存期間を長くすることができます。

さらに豚脂というとピンとこないかもしれませんが、ラードといえば「あの白い塊の油ね」と思い浮かべられるかと思います。

ラードは液体ではなく固体ですよね。そのため、豚脂で軟膏独特の固さを持たせつつ、液体であるごま油を混ぜることでほどよい柔らかさを出して作っています。

ちなみに漢方薬局で作られている軟膏は、材料は同じですが応用を利かせて作り方はさまざま。

使う材料を吟味して選抜すること、豚脂が酸敗しないよう真空状態で作るようにしたり、独自の方法で作ることでこの臭気が発生しないように工夫されているところもあるそうです。

そのように手間をかけて作られた紫雲膏は、臭いどころか、むしろ甘い香りがする、と言われることもあるそうです。

甘い香りの紫雲膏、手に入るなら一度試してみたいですね。

*酸敗:酒類や油脂などが、細菌や熱・水分などの作用を受けて酸化および分解し、色・味・においなどが変化すること。この際に臭気を発すること。

■紫根(しこん)のにおいの特徴

紫雲膏が豚脂の影響で臭いと言われることがあると説明しました。

また紫根にも独特のにおいがあるとも書きました。

紫根のにおいは部屋に出しっぱなしで置いておくだけで、外から入ってきた人が「何、このにおい!?」と気づかれるほど、割と強いです。

加熱作業などをした場合には、より強まり、部屋中に広がります。

アロマのさわやかな香りになれていると、このいかにも漢方薬のようなにおいは最初は嫌かもしれません。

ただ、軟膏や化粧水やクリームなどの化粧品に配合された紫根は、使う時だけは紫根のなおいがわかるものの、割とすぐに消えます

顔に使ってもそれほど長い時間はにおいは残っていませんので、効果を優先して使う場合は、少しの時間だけ我慢して使ってみるといいかもしれません。

周りの使用者を見ていると、最初こそ「苦手」と言っていても、継続して使うことで慣れてしまい、臭いと思わなくなることが多いです。

肌を元気にするために、美肌のために、においは克服するのが正解かも!?

【監修】自然派化粧品の老舗「美健漢方研究所」

 

紫根エキス和漢自然派基礎化粧品

漢方でもおなじみ紫根の化粧品

日本の伝承品「紫草の根 紫根(シコン)」の歴史は古く、万葉集に見ることができます。美健漢方研究所では、1978年、創業当初より歳月をかけて“紫根の力”を最大限に引き出す「紫根基礎化粧品」を開発、改良を重ねてきました。使い続けることでお肌自体をリフレッシュして“肌の自活力”を高めてくれます。

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