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古くから紫根は有名な皮膚治療の漢方薬
紫根(シコン)は漢方薬としては、とても有名な薬ですが、その紫根が脚光を浴びるようになったのは、やはりテレビ番組で紫根がお肌のダメージを改善したと紹介されてからのようです。
メディアの力で作られたブームはいっときで忘れされてしまう儚い寿命ですが、もともと漢方薬である紫根の実力は変わらぬもの。
ムラサキの根から抽出されたムラサキ根エキス(紫根エキスとも呼ばれています)は一度知った多くの方が使い続けています。
なぜブームが去っても紫根は発展し続けるのか、その理由をご紹介します。
中国の漢方薬でも皮膚の万能薬だった紫根
古くから湿疹、火傷、切り傷など皮膚の治療のために使われた紫根。
古来から中国では、ずっと漢方薬として皮膚に病気やケガをした人々を治癒してきたのは紫根という植物の力でした。中国では紫根、当帰、ゴマ油、オウロウ(黄蝋)を使って作られた「潤肌膏(じゅんきこう)」という名前の紫根軟膏として知られており、火傷、切り傷、かぶれだけではなく、腫れ物の殺菌などにも使われてきました。
そして紫根は中国から薬草として日本に伝えられきたのです。
紫根クリームの原点「潤肌膏から「紫雲膏」へ
日本で昔から伝わる「紫雲膏(しうんこう)」という軟膏をご存じですか。
「紫雲膏」は江戸時代末期、世界で初めて全身麻酔をして乳がんの手術をしたことで有名な医師、華岡青洲という医師により処方された「紫雲膏」という皮膚治療の薬の成分にもなっています。手術の化膿止めとしていたそうですから、殺菌力と創傷治癒促進力が優れていると、この頃から認められていたのです。現在は抗生物質が主流で、自然の力で化膿止めをする病院はほとんど聞きませんが、昔は紫根の効果を多大に利用していたのですね。
この「紫雲膏」は「潤肌膏」をベースに豚の脂を加えたもので、現在数々のメーカーで発売されている「紫雲膏」は、そこから発展しているものになります。
「紫雲膏」は抗菌作用や抗炎症作用があり、アトピー性皮膚炎のために、乾燥してカサカサになった肌の保湿をしながらの治療に使われてきました。
ここ数年、紫根は美容効果が高いと特に注目されていますが、実年齢よりマイナス22歳肌、塗るだけでシミが消えるなど、インパクトがある広告を見かけることも多くなり、一躍脚光を浴びています。
しかし、紫根はこのようにメディアに取り上げられるずっと昔から、お肌に良い働きをしていたのです。江戸時代などSNSがなかった時代には、本当にいいものしか口コミで伝わらなかったのではないでしょうか。
ニキビなどの肌荒れトラブル・シミへの美白ケア オールマイティな紫根
紫根をお肌のケアとして使う人が増えています。数ヶ月使った人はそのままずっと使い続い続ける人が多く、その理由は美肌ケアの目的のほとんどを紫根ひとつで対応できてしまうから。
ニキビなどの肌荒れ、湿疹、かぶれなどのトラブルから、シミを薄くして美白したい、乾燥しない肌になってシワを予防したいなど、あらゆる目的に対応できる幅広い効能を知れば納得です。
代謝促進で皮膚の活性化
紫根の特徴の1つに代謝を活性化する働きがあります。
皮膚病治療に使われている紫根ですが、切り傷などのケガの治療にも使われています。
ケガをした部分の皮膚の代謝が活性化すると、新しい皮膚を再生しようとして皮膚の細胞が働き始めます。
そして傷口の修復をして治し、かさぶたになったものははがれ落ちて、キレイな肌に生まれ変わっています。
ケガをした部分の皮膚の代謝が活性化すると、新しい皮膚を再生しようとして皮膚の細胞が働き始めます。これは、紫根を化粧品として肌に使用しても同様のことが行われます。
ローションやクリームなどの紫根を使った化粧品は、肌の代謝を活性化するために、乱れたターンオーバーを正常化して、新しい肌へと生まれ変わらせる働きがあります。
紫根の血行促進で肌に栄養をすみずみまで届ける
紫根の働きには血行を促進する作用があります。
私たちの体内を流れる血液は酸素や栄養分を体内の各組織や臓器に運び、不要になった老廃物や二酸化炭素を体外に排出する働きがあります。
紫根は、血行を促進する働きで肌に必要な栄養や酸素を供給してくれます。
さらに老廃物や二酸化炭素を排出するために、くすみがない健やかな素肌へとサポートします。
血行不良をおこしている肌はターンオーバーを遅らせてしまうので、本来であれば排出していくはずの古い角質が肌に残ったまま厚みを増し、皮膚表面が乾燥したり固くなってしまいます。
血行をよくした肌には栄養が行き渡るので、水分や柔らかさ・弾力がある肌になり、トラブルが起きにくい元気な肌になります。紫根のお肌の血行を良くする作用はとても頼もしい美肌ケアの手助けになります。
やけどを治癒する働き・日焼けを鎮める力で紫外線ダメージ肌を保護
日焼けというのは、火傷の一種です。
日焼けは肌に炎症をもたらし、ダメージを与えます。
ムラサキ根エキスには、紫外線防御や抗炎症作用が期待できるので、紫根を使用した「紫雲膏」は現在でもやけど、ひび、あかぎれなどの薬として市販されています。シコニン、アセチルシコニンという有効成分が、それらの炎症に効果的とわかっています。
大塚敬節先生(おおつかけいせつ)という日本の漢方医療に多くの功績を残した治療家の著作、『漢方診療三十年』にも、『紫雲膏』のやけどの効果が書かれています。
日焼けをして肌が赤くなってしまったりヒリヒリしている肌は、やけどのダメージと一緒です。少しでも早く炎症を抑えるケアが必要で、そんなケアにも紫根が役立ちます。
紫外線による日焼けから発展するシミにも紫根の力
紫根は日焼けで増えたり加齢によってできるシミに対する美容成分として絶賛されています。
シミは紫外線を浴びることで皮膚の内部にメラミン色素が発生し、ターンオーバーにより角質層に押し出されるために目立ちます。そのため、紫外線でうけた炎症を抑え、老廃物を肌に残さないためにターンオーバーを正常化し、血行を良くして栄養を肌のすみずみまでに届けることができる紫根はシミケアに必要な働きの一連の流れをサポートしてくれます。
健康的な新陳代謝の流れでシミの元となるメラニン色素を垢として落としていき、できてしまったシミは薄くし、今シミがない人は予防ができます。
紫根を使った化粧品で、肌に現れるシミを撃退しましょう。

紫根エキス和漢自然派基礎化粧品
古くから愛され続けた
紫根のチカラ
日本の伝承品「紫草の根 紫根(シコン)」の歴史は古く、万葉集に見ることができます。美健漢方研究所では、1978年、創業当初より歳月をかけて“紫根の力”を最大限に引き出す「紫根基礎化粧品」を開発、改良を重ねてきました。使い続けることでお肌自体をリフレッシュして“肌の自活力”を高めてくれます。