
目次
はじめに
老け顔の印象を与えてしまう、シミ・そばかす。
日頃から美白化粧品でケアしている方も多いのではないでしょうか。
しかし、美白成分のなかには刺激が強く肌に負担をかけてしまうものも…。
口コミサイトでは「美白コスメを使うと肌がヒリヒリする」という声もよく見かけます。
そこで、おすすめしたいのが肌を優しくサポートしてくれる天然由来の美白化粧品。
今回は、一般的な美白化粧品との違いや魅力について、分かりやすく解説します。
美白化粧品がシミ・そばかすに働きかける仕組み
シミ・そばかすは、紫外線を浴びて生成されたメラニンが皮膚に沈着し、排出されず残ってしまった状態です。
若い頃は新陳代謝が活発なため、メラニンができても時間が経てば排出されますが、加齢とともにターンオーバーが乱れるとメラニンが肌に沈着してしまい、シミができてしまうのです。
そのため、美白化粧品では「①メラニンの生成を防ぐ」「②できてしまったメラニンを無色化する」「③メラニンを排出する」という3つのステップに作用する美白成分を配合しています。
厚生労働省が認可しているシミ・そばかす緩和成分
美白成分と言ってもさまざまありますが、2016年現在、厚生労働省では約20種類を美白成分として認めています。
①メラニンの生成を防ぐ
ビタミンC誘導体、リノール酸、トラネキサム酸、アルブチン、コウジ酸、プラセンタエキス、4-エトキシサリチル酸カリウム塩など
②メラニンを無色化する
ビタミンC誘導体、コウジ酸、ニコチン酸アミドなど
③メラニンを排出する
リノール酸、プラセンタエキス、4-メトキシサリチル酸カリウムなど
ハイドロキノンはなぜ認可されない?
ここで気になるのが、美白成分の代名詞と言えるハイドロキノンの名前が挙がっていないこと。
ハイドロキノンはメラニンの生成抑制と、シミ・そばかすの漂白作用で最も効果が期待できる成分で、美容皮膚科などでも使われている成分なのになぜでしょう?
それは、ハイドロキノンは正しく使わないと副作用が起こる可能性があるため、化粧品への配合は2%までと決められているから。
クリニックの治療で使われるハイドロキノンの濃度は5~10%と高濃度ですが、これは医師の管理下で使うからこそ許されている量なのです。
薬事法が緩和されて以来、ハイドロキノンを配合した化粧品も登場していますが、配合されていたとしても2%未満と少量ですので、シミ・そばかすへの効果に特別優れているとは言えません。
こうした理由から、厚生労働省が認める成分の中に含まれていないのでしょう。
美白化粧品の中には肌への負担となるものも
ハイドロキノンやトラネキサム酸、ビタミンCなどは確かにシミ・そばかす対策に良い成分ですが、十分な効果を得るために成分濃度を高めたり、成分を安定させたりする必要があります。
そのため、人工的に生成した合成成分や、成分を安定させるための添加物が使われている製品も少なくありません。
美白化粧品は一般的な化粧品に比べると高機能ですが、肌に強すぎる場合があるのも事実。
化粧品でトラブルがなかった人でも、かゆみやかぶれ、赤みが生じることもあります。
このような背景から、最近ではマイルドな作用で優しくケアできる天然由来の美白化粧品が注目されています。
天然由来の美白化粧品が注目されている理由
植物エキスなどの天然由来成分を配合した化粧品は、メラニンを抑制・排出する作用に加え、肌本来の力を向上させる働きに優れていると言われています。
具体的な作用は成分によって異なりますが、「肌を健康な状態に導く」ことを主眼に、ターンオーバーを正常化し、メラニンの排出をスムーズにしていきます。
一般的な美白化粧品がシミ・そばかすに「直接アプローチ」するのに対して、天然由来の美白化粧品は「健やかな肌の土台作り」を重視し、その上で肌トラブルが起こりにくい肌に導くというコンセプトで作られています。
もちろん一般的な美白化粧品でも良いものはたくさんありますが、皮膚に過度な刺激を与えず、長く安心して使えるという意味では天然成分がメインのものを選ぶのが無難です。
また、「シミ・そばかすを根本から改善したい」という方にもおすすめです。
シミ・そばかす対策におすすめの天然由来成分リスト
シミ・そばかすをケアしてくれる天然由来成分は、紫根(しこん)、アセロラ、クコの実、ハトムギ、米ヌカなどです。
どれも健全な肌に導き、シミ・そばかすを体の外へと押し出す作用に優れています。
・紫根(しこん)
古くから生薬として愛用されてきた植物で、ターンオーバーの正常化、殺菌作用、紫外線を防ぐ作用、保湿作用などが認められています。
肌に蓄積されたメラニンを排出する働きがあり、肌のくすみ改善やシミ・そばかすの予防に力を発揮します。
・アセロラ
レモンの34倍に相当するビタミンCや、抗酸化作用に優れるアントシアニンやケルセチンといったポリフェノールも含まれています。
シミ・そばかすの元となるメラニンの生成を抑制する効果が期待できます。
・クコの実
絶世の美女と呼ばれた楊貴妃が愛した食材で、抗酸化作用に優れるビタミンA、ビタミンCをはじめ、カルシウム、鉄分、βカロチンといった美肌成分が満載。
肌の新陳代謝をサポートし、メラニンを排出する働きを持っています。
・ハトムギ
薬膳料理にも使われる食材で、新陳代謝を促すハトムギ独自の成分コイクセノライドが含まれています。
皮膚のターンオーバーを促す作用に優れていて、シミ・そばかすの予防に貢献します。
・米ヌカ
血行促進と保湿効果に優れるビタミンEとビタミンB群、メラニンの生成を抑制する効果を持つセラミドが豊富に含まれています。
セラミドにはビタミンの浸透率をアップさせる作用もあるため、ビタミンの力がより発揮されやすくなります。
なかでも効果が注目されているのは紫根
上記に挙げた天然由来成分のなかでも紫根のシミ・そばかす改善効果は大変注目されており、最近ではスキンケアにも続々と採用されています。
紫根は、抗菌作用や抗炎症作用、保湿作用に優れているため、ニキビや肌荒れなど肌トラブル全般に有効ですが、とりわけ注目されているのがシミ・そばかすへの効果です。
シミ・そばかすは新陳代謝が滞ることでメラニンが上手く排出されず、皮膚に沈着することで生じますが、紫根は新陳代謝を活発にする作用があるため乱れたターンオーバーが正常化され、メラニンが排出されやすくなります。
また、シミ・そばかすは乾燥も大敵。肌が乾燥するとバリア機能が弱まり、少しの紫外線でも敏感に反応することでメラニンができやすくなるからです。
紫根は保湿力にも優れているため、肌本来のバリア機能が保たれシミ・そばかすの予防にも繋がるのです。
紫根は薬にも使われる安全な成分なので、日頃のケアにもぴったりです。
シミ・そばかすケアは長期戦!肌に合うものでじっくりお手入れを
いかがでしたか?
美白化粧品に含まれる成分や働きを理解していただけましたでしょうか。
美白化粧品はシミ・そばかすケアをサポートしてくれる頼もしい存在ですが、医薬品ではないので一朝一夕で効果が表れるものではありません。
1ヶ月、半年、1年とじっくりお手入れを続けることで予防や緩和に繋がります。
そうした意味では、天然由来の美白化粧品は長く安心して使えるので大変おすすめです。
最近では、オンラインショップやドラッグストアなどでも天然由来のシミ・そばかす向け化粧品がたくさん販売されていますので、ご自身の肌にあったものを見つけてみてくださいね。

紫根エキス和漢自然派基礎化粧品
シミ・そばかすにオススメの化粧品!
日本の伝承品「紫草の根 紫根(シコン)」の歴史は古く、万葉集に見ることができます。美健漢方研究所では、1978年、創業当初より歳月をかけて“紫根の力”を最大限に引き出す「紫根基礎化粧品」を開発、改良を重ねてきました。使い続けることでお肌自体をリフレッシュして“肌の自活力”を高めてくれます。