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紫根(しこん)とは
紫根(しこん)は、ムラサキ科ムラサキの根を乾燥したもので、紫雲膏(※1)の成分としても知られています。
シコニン、アセチルコニンなどを含む紫根は、解毒、抗菌、抗炎症作用をもっています。
そして、この紫根から抽出される紫根エキスが、シミを消す天然由来の成分として注目されているのです。
(※1)紫雲膏(しうんこう)
紫雲膏(しうんこう)とは、火傷や傷薬に使用するための外用薬として歴史の古い軟膏薬。
江戸時代の外科医として有名な花岡青洲創案が作り出したものといわれています。
この紫雲膏は、「紫根」「当帰」などの生薬と、「蜜蝋」、「胡麻油」、「豚脂」とよばれる豚の脂、この5種類を混ぜ合わせたものでできています。
・紫根
ムラサキ科ムラサキの根を乾燥したものです。
栽培されることが多くなったムラサキですが、近年では自生の株が激減しており、絶滅危惧種に指定されています。根は太く、紫色で、5月中旬頃には純白の花をつけます。
紫根の主な作用として、抗菌・抗炎症・新陳代謝促進、真皮再生、保湿など美容によいとされている効果が期待できることで有名です。
そのため紫根エキスが配合された化粧品も今では多く販売されています。
・当帰
セリ科トウキ属植物で、茎は赤く葉は複葉で縁色、ぎざぎざが特徴的といえます。夏から秋にかけて、白い小花が咲きます。
セロリに似た香りがあり、生薬には乾燥させた根を使用します。
血の循環を活性化する作用を持ち、鎮痛、鎮静などに効果があります。
鎮痛作用があるので、腰痛や腹痛、月経痛など女性特有の症状にも期待できるものとされています。
・蜜蝋
蜜蝋は、ミツバチが巣を作る材料として、働き蜂の腹部にある分泌腺から分泌するロウのこと。
それらをミツバチの巣から採取し、溶かし固め、ブロック状にしたものです。
蜜蝋は淡い黄色や濃い黄色、橙色、茶色など様々な色が存在しますが、それらはミツバチの巣による違いだといわれています。
主な成分としては、パルミチン酸ミリシルなど保湿効果や柔軟効果に優れているもので、化粧品などにも使用されています。
他にも床ワックス、ろうそく、クレヨンの材料としても使われます。
・胡麻油
一般的にお料理などにも使われているものです。紫雲膏ではそれぞれの素材をなじませるための元となる素材、液体油として使われます。
胡麻油は抗酸化物質が含まれており、軟膏に向いているためです。
・豚脂
豚の脂肪でラードともよばれています。こちらも胡麻油同様に基本となる素材として使われます。
蜜蝋と混ぜ合わせることで固体油となり、主に保湿に力を発揮します。肌を潤すだけでなく解毒の効果もあります。
紫根のアンチエイジング力がすごい! 30日でマイナス20歳!
美魔女といえば、TV番組「22時の魔女」が連想されますが、紫根による美魔女が登場したのもこの番組でした。
番組では手作りの紫根化粧水を毎日塗ったら20歳も若返った(ようになった)というものでした。
あまりのビフォー/アフターに見た人が驚いて紫根購入に走り、一時は紫根が品薄状態になるなど紫根の一大ムーブメントが起きました。
美魔女の本当の意味を知ってる?35歳以上は必須です!
なんとなくはわかっているけど、正しい定義を言える人は案外少ないかもしれません。
40代以降の女性が、その年齢よりもずっと若く見えること、というようなイメージではないでしょうか。
“美魔女”、実は商標登録までされている言葉なのです。
元々は最先端のファッションとトレンドを発信している女性雑誌『美STORY(現在は美ST)』が発信した造語で、ターゲット年齢は35歳以上と意外に若く、才色兼備なかっこいい女性のことで、「魔法をかけているかの様に美しい」が由来なんだそうです。
見た目だけではなく、中身も年齢を重ねるほど美しくなっている女性の紹介からスタートしていたようですが、雑誌で『国民的美魔女コンテスト』を開催すると応募者が多数殺到し、テレビにも取り上げられるようになり、一気に“美魔女ブーム”が巻き起こりました。
これにより35歳以上でとても若々しい人の存在をたくさん知ることとなり、私も!と思う女性が世の中に増えていきました。
コンテストで優勝してきた方だけを見ても、お肌は20~30代のようにハリがあり、ファッションセンスも抜群で、知性あふれる魅力的な女性ばかりです。
紫根を毎日使うだけ!美肌は知識と努力で手に入る!
テレビ番組で、紫根を使って若々しさがキープできたと紹介した美魔女がいたことで、一気に紫根にはアンチエイジング効果があると注目が集まりました。紫根エキスには肌の悩みに驚くほどの働きがあるからです。
この番組をきっかけに、紫根エキス(ムラサキ根エキス)の効能について、色々な特集を組まれるなど、多くの人が目にする機会が増えました。
紫根は確かに肌を整えて、シミやシワも消えてしまうほどの美肌効果があると言われていますが、一つ忘れてはいけないことがあります。
彼女の美しさは一朝一夕でなったものではなく、毎日の地道な努力の積み重ねの結果であるということ。いくら紫根に力があるとはいってもきちんと塗り続けた結果、きれいになったのであって、努力なしには美肌にはなれないということです。
シミを取り去る力が強いクリニックなどのレーザー治療ですら、一回では終わらず、何回も繰り返さないといけないのが普通です。
肌に負担をかけず、日々の安全で穏やかなケアで美肌を作るには、気を抜かずに毎日丁寧にお手入れすることが肝心です。
美魔女はなぜ紫根を選んだの?どんな風に使ったの?
テレビに登場した美魔女は、「30代から更年期障害になり見た目がおばあさんにそれでも1回5円で作れる化粧水でお肌が20歳若返った55歳の主婦魔女」という放送回でした。
30代後半で早くも更年期障害になり、ホルモンバランスが乱れたことで肌にもシミが増え、一気に老け込んでしまったそうです・・・。
そんな美魔女があるとき火傷をし、小さい頃から使っていた紫雲膏を使ったところ、早々に改善。
その理由が気になって調べたところ、紫雲膏がシミ、くすみ、しわ、たるみに効果がある紫根を使ったものだということを知り、オリジナルで紫根の化粧水を作ってみたんだそうです。
そのオリジナルの化粧水を1ヶ月使った時点で、シミやシワが消えていたことに驚き、さらに使い続けて実年齢より20歳は若く見える肌に変化していったというお話でした。
テレビで30日で結果が出ると大々的に宣伝していたことから、翌日には紫根について薬局などに問い合わせる人が殺到したそうです。
ちなみに美魔女は漢方薬局で安全な紫根を取り寄せて使っていたようなのですが、紫根の品質はとても大切だということを忘れてはいけません。また、誰でもがシンプルな作り方で肌に安全に使えるとは限りません。
1日でやめたら美肌効果はでません!最低でも3カ月は続けましょう
確かに自分の肌にピッタリな紫根化粧品に出会えれば三日で効果は出るでしょう。でも、一時的に好反応が出ただけかもしれません。
いい状態を維持するためにもまずは1カ月、できれば最低3カ月は塗り続けてみましょう。
シミ・シワだけでなく、乾燥や毛穴、湿疹などもケアできるので、肌が元気になっていきます。
お肌のサイクルは20代の頃は28日間でしたが、年齢を重ねていくとどんどんサイクルが遅くなっていきます。
30代は40日、40代は55日、50代は75日、60代にいたっては100日ともいわれています。1カ月経ってはじめてお肌はリセットされた、クリアになった状態だと思ってください。美魔女を目指すならここからが勝負です。
ここで「改善されないな」とあきらめて、スキンケアをおろそかにするかどうかが美魔女との違いです。
忍耐強く、化粧品と向き合うことは大切なこと。美魔女は何より自分の幸せのために綺麗になろうと努力をしています。
ブームが落ち着いた今だからこそ、紫根の力を密かにチャージして美魔女を目指しちゃいましょう!
手作りは面倒くさいという人も、安全性の高いものを使いたいという人も
テレビを見て、材料として紫根を求め、作ろうとしたものの、1ヶ月で挫折・・・という人を何人か知っています。また、日持ちしないので作った後は冷蔵庫保管は必須、少し使わない期間があっただけでもう古くなってしまったということもあります。
テレビを見た直後しかモチベーションが上がらないということは、残念ながら多くの人によくあることです。
紫根には「ピロリジジンアルカロイド」という肝臓に対する毒性があることをテレビでは紹介されていなかったので、安易に使うことで、体内にこの毒性が浸透してしまうことがあります。
そういった手作り化粧水で発生するリスクを、既製の紫根化粧品では、紫根をあく抜きして毒性を取り除くという工程が入っているため安全です。
また、毎日快適に使い続けられるように、テクスチャーもメーカーならでの開発力で作られていますし、手作り化粧品に比べれば、ずっと日持ちもします。
化粧水だけではなく、普段の美肌ケアと全く同じアイテムで、化粧水、美容液、クリームとして揃えることができますので、肌への浸透やキープ力も抜群ですし、無くなったアイテムから補充するのも簡単です。
紫根に限っては特に、手作りだから絶対に安全とは言えないので注意が必要です。

紫根エキス和漢自然派基礎化粧品
毎日の紫根化粧品で
シミを撃退!
日本の伝承品「紫草の根 紫根(シコン)」の歴史は古く、万葉集に見ることができます。美健漢方研究所では、1978年、創業当初より歳月をかけて“紫根の力”を最大限に引き出す「紫根基礎化粧品」を開発、改良を重ねてきました。使い続けることでお肌自体をリフレッシュして“肌の自活力”を高めてくれます。